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発想トレーニングの辞典、『アイデア・バイブル』
【第1回】 2012年2月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
マイケル・マハルコ,加藤昌治,齊藤 勇

「自分は独創的」と思っている人は
クリエイティブになれる!?
心理学者がある出版社の社員たちを調査して発見したこと

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世界的に有名な創造性開発の専門家、マイケル・マハルコによれば「自分を創造的だと思っている人とそうでない人とでは、出てくるアイデアが大きく違ってしまう」という。そこで今回は、このことを実証したある心理学者の研究と、自分の価値を確信できる創造的な態度を養うトレーニングについて紹介する。

「創造的でない」社員から斬新な企画が出るようにする方法

 ある大手出版社のCEOが、自社の編集やマーケティングに携わる社員たちに創造性がないことを気にかけていた。彼は創造的な社員とそうでない社員の違いは何なのかと思い、ある心理学者に調査を依頼した。

 その心理学者は、社員たちを1年間にわたって調査した結果、創造性のあるグループとそうでないグループの間には、たった1つの違いしかないことを発見した。それは、「創造的な人は自分が創造的だと思っている」し、「創造的でない人は自分が創造的でないと思っている」ことだった。自分を創造的でないと思っている人は、現実を歪めて認識してしまっている。この時点で、すでに創造的になるきっかけを失っているともいえる。

 調査結果を踏まえて、CEOから依頼を受けた心理学者は、自分のことを創造的でないと思っている社員の考え方を変えるために、2つの簡単なプログラムをつくって実行した。すると1年後には、はじめ創造的ではないと自己認識していた社員たちが、創造的だと自己認識していた社員たちよりも、何倍もの創造性を発揮しだした。いったん態度・考え方が変わると、さまざまな課題に注意を払うようになり、信じられないくらいの創造性が現れはじめたのだ。

 次の年には、「創造性がなかったはずの社員」たちから、数多くの斬新な企画やベストセラーが生まれた。彼らはきっかけを得て、自分自身を変え、周囲の世界を変えてしまった。

 これほどまでに人間を変えてしまった方法とは何か。それは、「セルフ・アファメーション」と「クリエイティブ・アファメーション」というプログラムである。

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マイケル・マハルコ(Michael Michalko)
世界的に有名な創造性開発の専門家。ドイツの研究所で独創的思考法を収集・研究。米軍在籍時にはNATOの情報専門家チームを率いて数多くの解決策をもたらした。退役後はCIAと契約、創造的思考法の教育に携わるほか、個人から大企業までを対象にワークショップやセミナーを提供している。
 

加藤昌治(かとう・まさはる)
大手広告会社勤務。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(阪急コミュニケーションズ、2003年)、『アイデア会議』(大和書房、2006年)、『アイデアパーソン入門』(講談社、2009年)がある。
 

齊藤勇(さいとう・いさむ)
立正大学心理学部対人社会心理学科教授。文学博士。専門は対人心理学。テレビなどマスコミで活躍、心理ゲームを広める。著書『心理分析ができる本』(三笠書房)、『恋愛心理学』『外見心理学』(以上、ナツメ社)など多数。
 


発想トレーニングの辞典、『アイデア・バイブル』

創造性は誰もが生来持っているもの。難しく考えることはない。NATOやCIAで創造性開発を担い、企業でもセミナーなどで発想トレーニングを提供するマイケル・マハルコ氏。ベストセラー『考具』著者・加藤昌治氏が若かりし頃「辞書のように引きまくり、メモを書き込んだ」というマハルコの著書『アイデアのおもちゃ箱』が増補改訂、『アイデア・バイブル』として発刊されたのを機に、発想トレーニングのエッセンスを紹介する。

「発想トレーニングの辞典、『アイデア・バイブル』」

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