欧州随一の鉄道ネットワークを持つスイス。初秋の1週間、スイストラベルパス片手に、人気の急行路線や登山鉄道を乗り継ぎ、5つの地域を訪れた。

修道院図書館ホールの天井画は「4つの公会議」を描いたもの。 入場料はCHF12★

“魂のための療養所”。ザンクト・ガレンの修道院図書館 

 スイス東部の町、ザンクト・ガレンへは、チューリヒ空港駅から鉄道で約50分。7世紀発祥のこの街での観光のハイライトは、旧市街にある修道院図書館(St.Gallen/Stiftsbibliothek)だ。

 その蔵書は約18万冊で、うち2100冊が中世(8~12世紀)の貴重な写本。壮麗な天井画と、均整の取れた木製の装飾をもつ後期バロック様式のホールにより、“世界で最も美しい図書館”のひとつに数えられている。

 18世紀の建築で、ホール入口扉の上には「魂のための療養所」というギリシア文字表記がある。壁の碑文には「本は心の糧」の文字も。本好きにはたまらない聖地だ。隣にある大聖堂とともに、世界文化遺産である。

テキスタイル博物館の所蔵品。入場料は、CHF12★

 ザンクト・ガレンは繊維工業で栄えた町。テキスタイル博物館や、商人が競って建てた、豪奢な装飾のある出窓つき商家も見ものだ。

 テキスタイル博物館所蔵のリネン(麻)を使った刺繍やレース、ドレスのコレクションは必見だ。