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森達也 リアル共同幻想論

「自分の子どもが殺されても
同じことが言えるのか」と
書いた人に訊きたい

森 達也 [テレビディレクター、映画監督、作家]
【第52回】 2012年3月29日
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勝間和代の対談番組に
出演したときのこと

 この原稿を書く数日前、勝間和代がホスト役を務める対談番組「デキビジ」に出演した。テーマは死刑制度。事前に打ち合わせはまったくなかったけれど、勝間は自分が死刑廃止論者であることを、とても率直な言い回しで僕に語った。言葉を選んだり言い淀んだりする気配はまったくない。風当たりは厳しいですよと僕は言った。

 でも勝間はひるまない。僕の余計なアドバイスを聞き流しながら、なぜこの国は死刑を廃止できないのでしょうと何度も訊ねてきたけれど、うまく答えることはできなかった。だって僕もその質問の答えを、誰かに訊きたいといつも思っているのだから。

 この番組はBSジャパンでオンエアされる前に、ニコニコ動画でもライブで配信された。その後のネットやツイッターには、勝間と森に対して、とても激しい批判が次々に書きこまれた。いや批判ではない。ほとんど罵倒だ。少しだけ引用する。

「この人らに聞きたい。被害者遺族のことは考えているのか?と」

「身内殺されてもこんなこと言ってられるのかね こういう人達は」

「自分の身内殺されて同じせりふ吐けるなら尊敬するよw」

「被害者遺族はガン無視ですか?」

「親・兄弟・友人・恋人…。そういった人が殺されても同じことが言えますか?「言える」のなら人間性を疑います」

「まずは自分の身内が殺されたことを考えてみ!」

「言うなら『私の子どもが殺されたとしても』って前置きしなよ」

「あの世に行って、被害者の前で頭を垂れろ」

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森 達也 [テレビディレクター、映画監督、作家]

1956年生まれ。テレビディレクター、映画監督、作家。ドキュメンタリー映画『A』『A2』で大きな評価を受ける。著書に『東京番外地』など多数。


森達也 リアル共同幻想論

テレビディレクター、映画監督、作家として活躍中の森達也氏による社会派コラム。社会問題から時事テーマまで、独自の視点で鋭く斬る!

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