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山崎元のマネー経済の歩き方

アフターフォローに疑問を持て

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第221回】 2012年4月9日
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 金融マンの会話や彼らの業界誌でよく見聞きするのが「アフターフォロー」という言葉。投資信託と生命保険についての文脈であることが多い。

 投資信託では、例えば外国債券に投資する投資信託を販売した後に、為替レートが円高になったような場合、なぜ円高になったのか、これからどうなると考えられるのか(!)などについて、顧客に連絡を取り、説明することの重要性が強調される。顧客の側から見ると、「売りっ放し」で、アフターフォローの不十分な金融機関は「信頼できない」ということらしく、金融機関側の自戒としては、それでは「無責任だ」とされる。

 また、生命保険については、保険を契約してから時間がたつと、契約者の事情も変わるし、新しい保険商品も出るから、保険にも「見直し」が必要になる場合があるので、保険セールスの担当者が、顧客に対してやはり連絡を取り、保険についてアドバイスすることが、アフターフォローとなる。

 共に、「きちんとアフターフォローをする」ことが売り手として誠実で顧客の信頼に結び付くことだ、とされている。

 問題は、「顧客」の側もそう理解していていいのか、だ。

 結論から言うと、顧客の立場で、アフターフォローをありがたがっているようでは極めて心もとない。

 まず投資信託だが、はっきり言うと、相場の変動をアフターフォローしてもらわなければならないような人は、関連する投資信託を買ってはいけない。不相応だ。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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