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ミドルマネジャーのための「不機嫌な職場」改革講座

予期せぬ転機でキャリアが水の泡に?
「もう辞めるしかない」は正しい選択か

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],重光直之 [(株)ジェイフィール取締役]
【第14回】 2010年1月20日
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自分が目指す将来像が
音を立てて崩壊する瞬間

 正月気分も完全に抜けて、皆さんもいつものペースを取り戻してきた頃だと思います。

 しかし、いつも平静なときに突然「転機」は訪れます。

 先日、あるミドルマネジャーにこう打ち明けられました。

 「期の途中なのに、突然事務スタッフ部門への異動を言い渡されてしまった。前任者が突然退職したので、その後釜として指名されて…・・・。開発案件はまだ途中だし、せっかく築いてきた技術者としてのキャリアが終わってしまうのだろうか」

 彼が予期せぬ事態に途方に暮れている姿を見ると、こちらも辛いものがあります。

 ミドルの人たちは、これまで積み上げているキャリアがあるので、その実績の上に意識的に、あるいは無意識のうちに自分の将来像を描いているものです。

 だからこそ、その展望と異なる転機(多くの場合は異動)が訪れると、戸惑ってしまいます。

 私の身近なところでも、期の途中に突然の海外赴任を指令されたり、プロジェクトが佳境にさしかかっているのに違う部署に異動になったりしたケースがあります。

 では、こういうとき、ミドルはどう対処すればいいのでしょうか? どう気持ちを切り替えたらいいのでしょうか?

 最初に理解すべきことは、「自分を求めている人や場所がある」ということです。自分がどう感じようが、どう考えようが、「その部門では自分が必要とされている」ということを、ちゃんと認識することが大切です。

 落ち込んでいる人の話を聞くと、転機を自分の立場だけから見て、「会社から能力を低く見られている」と思い込んでいるケースがほとんどです。冒頭に紹介した事例のように、技術者が事務系の仕事にシフトする時は、ほぼ間違いなくと言ってよいほど技術者失格の烙印を押されたと思い込みます。

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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
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重光直之 [(株)ジェイフィール取締役]

株式会社ニイタカ、社団法人日本能率協会を経て現在に至る。ヘンリー・ミンツバーグ教授との出会いを機に、ミドルマネジャーを元気にする「リフレクション・ラウンドテーブル」を日本に導入し、プログラム開発とファシリテーターを担当。「感じる研修エンジニアリング」の普及にも力を入れ、スキット研修、演出家を招いての役作り研修など、多彩に展開中。

ホームページ:http://www.j-feel.jp(日本語)

 


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