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「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

「内定出たらウチに決める?」にためらったら、
間違いなく落とされる?

小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]
【第30回】 2012年4月27日
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 皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。

 北京で総合商社の前人事部長にお会いしました。今年は商社も4月から選考をスタートさせているとのこと。よかった、よかった。ひと安心です。昨年のように商社の選考が6月開始になれば、最終意思決定できない学生がヤマのように増えますからね。しかも多くの学生は残念ながら不合格になり、例年より大幅に遅れての再スタートになるわけです。ですから、「人気企業は極力早く選考を終わらせて、早々に内々定出しも完了して欲しい」とこの連載で常々ボクは言っています。まずは、よかった、よかった。

 さて、北京に中国人学生の面接に来られている、ある企業の社長がこう話されました。

 「今年はまだ内定を出してないんですが、去年は内定を出した6人中5人に逃げられました」

 えーーっ!6人中5人に逃げられたって!?

 今回も前回に引き続き、内定から意思決定までの話をさせて下さい。

採用は戦争であり営業なんです

 6人中5人が辞退ですか!

 「そうなんです。昨年は4月に6人内定を出しました。しかし、震災の影響で選考を遅らせていた人気企業が5月以降に選考を始めたので、それから逃げられました。さすがに事業計画を修正せざるをえなかったですね」

 そりゃ計画も狂いますよね!採用の失敗は、下手すれば死活問題ですからね。ところで、4月に内定を出した時に、「内定を受けてくれるんやな!」と確認されましたか?

 「いえ、特に…確認はしていません」

 「キミは内定!」って言って、そのまま帰したんですか?

 「はい…。内定です。一緒に頑張ろう!と言って帰したんだと思います。本人の意思・状態を明確には聞いていませんでした」

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小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]

1959年京都市生まれ。82年京都大学法学部卒。同年リクルート入社。入社後、10年間、人事採用担当・責任者として、高成長期のリクルー トの採用をささえる。キャリアスクール「i-Company」校長、リクルートエージ ェントの採用部長を経て、現在、主に北京で中国人大学生を採用する(株)トランセンド AHRP事業顧問。公式サイトhttp://obatashigekazu.net/


「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

「第二次就職氷河期」と呼ばれ、学生たちの就職難が問題視されている日本。その一方で、中国進出やグローバル化を視野に入れた多くの企業が熱い視線を寄せるのが中国の学生だ。本連載では、これから一層注目を集める中国の就活事情を明らかにするとともに、日本人の学生が彼らに負けないための処方箋を探る。

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