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中国でのカード戦略を加速する国際ブランド・JCBの死角

週刊ダイヤモンド編集部
2009年11月18日
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 日本発の国際クレジットカードブランドであるJCBが、中国でのカード戦略を加速させている。国内市場が落ち込むなかで、成長市場である中国の取り込みは急務。現地の銀行と提携して、先行するVisa、Master Cardをキャッチアップする狙いだ。ただ中国市場は過当競争に陥っており、中国展開は一筋縄ではいかない可能性もある。

 JCBが中国でのクレジットカード発行を始めたのは2005年8月。現地の銀行へJCBカード発行ライセンスを提供し、その銀行がJCBマークの入ったクレジットカードを発行する方式で、招商銀行、中国民生銀行など八行と提携している。「現在も複数の銀行と提携拡大に向けて交渉中。今年度中に発行枚数300万枚、来年度には500万枚まで持っていきたい」(三宮維光・JCBインターナショナル社長)と意気込みを見せる。中国での発行枚数が約2500万枚といわれるVisaとの差を一気に縮めていく考えだ。

 中国での銀行系クレジットカードの発行枚数は09年6月末で1億6000万枚、前年同月比で33%も増加しており、成長市場であることは間違いない。ただし問題なのはクレジットカードを発行している銀行のほとんどが、カード事業は赤字であるという点。

 通常、クレジットカードを発行する企業が加盟店からもらう手数料は1.5~2.0%というのが世界的な相場なのに、中国は0.3%程度と非常に低い水準にある。加盟店獲得のためにカード発行会社が過当競争を繰り広げているだけでなく、政治的配慮により医療機関や学校などの組織からは手数料が取れないのが原因とされる。

 JCBが中国で自らクレジットカードを発行しているわけではないので直接的な損失はないが、正常な競争のある市場でなければ持続的発展は望めない。中国での儲かるビジネスモデルの開発を支援することが急務といえそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 野口達也)

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