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英語の決算書を読むスキル
【第4回】 2012年5月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
大津広一 [米国公認会計士]

「経営破たんする企業」を知るために
「Kodak」の決算書を読んでみる

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この連載では、会計を英語で覚えるコツとプロの読み方を全5回にわたって紹介します。第4回は、今年1月19日に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破たんしたEastman Kodak(以降、Kodak)の決算書を、PL→BS→CFの順に追っていきます。経営破たんする企業は、財務3表それぞれにどういった特徴が表れるのでしょうか。そしてKodakの場合、その裏側にはどんな背景があったのでしょう。日本企業への示唆と併せて考えていきましょう。

まずは企業を想像しよう(Imagine the company, Kodak)

 「Kodakと聞いて、まず何が思い浮かびますか?」

 この質問は、昭和生まれかどうかを判断するのに相応しい質問かもしれません。「(黄色い箱の)写真フィルム!」と答えた方は、カメラからフィルムを取り出して写真屋さんに現像を頼んだことのある人でしょう。

 銀塩写真カメラからデジタルカメラへの急速なシフトが起きたのは2000年初頭からです。平成元年(1989年)生まれの方は中学生か高校生の時期なので、最初に買ったカメラはデジタルカメラ(今ではスマホですが)という方が多いのではないでしょうか。それ以降の世代は、もはや「写真フィルムって何?」という反応でしょう。

 筆者は、1995年に米国ニューヨーク州のロチェスター大学にMBA留学していました。ロチェスターは、Kodak、Xerox(ゼロックス社)、Bausch & Lomb(ボシュロム社)などが本社をおく企業城下町なので、夜になると仕事を終えたビジネスパーソンがMBA取得のために通学してきました。Kodak、Xeroxといった米国を代表する企業で働くビジネスパーソンは、他の学生たちからも一目置かれていたように感じます。そんな132年の歴史を持つKodakが、ついに経営破たんしました。

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大津広一 [米国公認会計士]

1989年、慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。ロチェスター大学経営学修士(MBA)。富士銀行、バークレイズ・キャピタル証券、ベンチャーキャピタルを経て、2003年に株式会社オオツ・インターナショナルを設立。企業戦略や会計・財務のコンサルティングを行う。また、大手メーカー、金融機関、流通、サービス、外資系企業など年間30社に対して、アカウンティングとコーポレートファイナンスの教育講師を務める。中央大学アカウンティングスクール講師、グロービス・マネジメント・スクール講師を歴任し、現在は早稲田大学大学院商学研究科ビジネススクール講師。早稲田大学では、2006年より毎年40名の留学生に英語で会計を指導している。著書に『企業価値を創造する会計指標入門』『戦略思考で読み解く経営分析入門』『英語の決算書を読むスキル』(以上、ダイヤモンド社)、『ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力』『ビジネススクールで身につけるファイナンスと事業数値化力』(以上、日経ビジネス人文庫)がある。


英語の決算書を読むスキル

会計と英語はグローバル時代の2つの共通言語です。どちらが欠けても外国人とのビジネス・コミュニケーションは成立しません。それならいっそのこと、会計と英語を同時に学びませんか。会計は英語のほうがラクに覚えられるのですから。この連載では、海外有名企業の決算書をもとに、会計を英語で覚えるコツをわかりやすく解説していきます。ZARA(インディテックス)、アリババなど、最新刊『英語の決算書を読むスキル』では紹介していない事例をあえて取り上げているので、同書のサブテキストとしても活用できる内容になっています。

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