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資金調達はキャパシティ・プランニングの一環
IPOよりも100年続く会社にすることがゴール
――フィル・リービン エバーノートCEOインタビュー

2012年6月5日
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クラウド型の情報管理ツールであるエバーノート。米カリフォルニア州マウンテンビューで2008年に誕生した同サービスは、あっという間に世界中にユーザーを増やし、今や全世界で3000万人のユーザーを抱える。そのうちの約18%が日本のユーザーだ。この勢いは多くの投資家の注目も集め、先月行なった資金調達では7000万ドルもの資金調達に成功。その企業価値は10億ドルと評価されるなど、いま、投資家からもっとも注目される非上場企業の一つだ。そのCEOであるフィル・リービン氏に同社の展望を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

最高の製品をつくり
100年続く会社にする

Phil Libin
高校生の頃からプログラミングの才能を活かし、収入を得ることを覚える。ソフト開発ベンチャーのATG 社にてプログラマーとしての腕を磨いた後、同社の仲間たちと共にeコマース・ソフトの開発会社 Engine 5 社を創業し、CEO に就任。同社は2000年にVignette 社に買収される。その後、再度同じメンバーでCoreStreet 社を創業し、社長を勤める。その後、研究開発段階にあったEvernote 社の創業研究者と出会い、2007年に同社に参画・CEO に就任。Evernote のローンチとサービス育成を進め、現在に至る。
Photo by Kazutoshi Sumitomo

――7000万ドルの資金調達に成功したが、狙いは何か。

 今回の資金調達の主な目的は、100年間続く企業になるための財務基盤の強化だ。今すぐにカネが必要だから調達をしたということではない。一種の“キャパシティ・プランニング”だ。

 これまでもわれわれは、サーバーを増強したり、データセンターを整備したり、キャパシティ・プランニングを行なってきた。予期せぬ出来事が起こっても、ユーザーに迷惑がかからないように、基盤を固めてきた。今回の資金調達も基盤固めの一環だ。

 例えば、買収したい会社が見つかったとき、財政的な基盤がなければ決断できない。新しいプロダクトやサービス、新たな国へ進出し市場を創造するというときもそうだ。財政的な能力を高めておくのは、とても大切なことだ考えている。

 また、財政的な基盤が強化されていれば、景気の動向などに左右されず、会社が安定した状態で良い製品やサービスの開発に集中できる。

 これまでの資金調達も同様の考えで行なっている。特別な使用用途があって資金調達したわけではない。これまで調達した資金は、ほとんど使っていない。今回は、エバーノートという会社を100年間続く企業にするために行なったもの。そのために、投資家も私たちの方から選別させてもらった。

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