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経営請負人の時代

カントリーマネージャーは“雇われ社長”ではない
急成長を支えたのは自由なカントリーカルチャー
――エクスペディア ジャパン代表取締役兼
東アジア担当ゼネラルマネージャー・三島健氏【前編】

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]
【第12回・前編】 2012年6月27日
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格安航空会社LCCの参入に伴い、新たなビジネスチャンスを掴もうと活性化している旅行業界。30ヵ国で展開する世界最大のフルサービスオンライン旅行サイト、エクスペディアの日本法人であるエクスペディア ジャパンも例外ではなく、国内法人による独自の市場開拓によって国内シェアを拡大している。今、グローバルカンパニーにおける各国市場の開拓には何が求められているのか。同社の代表取締役兼東アジア担当ゼネラルマネージャー・三島健氏に、自らのキャリアを振り返りつつシェア拡大の秘訣について語っていただいた。

シェア拡大の裏にあったのは
自由で柔軟なカンパニーカルチャー

みしま・けん
1972年生まれ。1998年、New South Wales大学 大学院(豪州)卒業。ソフトバンクBB、日本SafeNetなどを経て、2008年、eBayの日本法人にて再進出のきっかけとなるクロス・ボーダー事業の立ち上げに従事。事業開発並びにマーケティングを担当。2011年1月よりエクスペディア・ホールディングス株式会社代表取締役兼ゼネラルマネージャーに就任。その後、6月に東アジア地域のゼネラルマネージャーに就任し日本、韓国、台湾を統括。2012年3月よりExpedia IncとAirAsiaがオンライン・トラベル事業をアジアで展開するために設立した合弁事業会社AAE Travel Pte Ltd (AirAsiaExpedia)の日本法人AAE Japan株式会社の代表取締役兼東アジア担当ゼネラルマネージャーに就任。

 三島さんがエクスペディアジャパンのカントリーマネージャー(各国・地域法人の代表にあたる職)になられてからの1年半の間で御社は順調にシェアを拡大されています。現在、日本でのインターネット経由の旅行手配の比率は25%です。その中で、御社は前年比50%増と急成長されています。この成長にはどんな秘訣があったのでしょう?

三島 エクスペディアジャパンがシェア拡大を実現させている背景に、エクスペディアの自由で柔軟なカンパニーカルチャーがあると思います。旅行というのは、アメリカで流行っている旅行スタイルをそのまま日本に持ってきても流通しないものです。その国その国のカルチャーから生まれたFace to Faceのマーケティングが求められるから、グローバルプラットフォームではなく、ローカルプラットフォームのサービスが大切。エクスペディアには、各国の現場スタッフにマーケティングのアイディアや運営を任せていくという風土があるため、それが日本での事業成長につながったのではないでしょうか。

 なるほど、カンパニーカルチャーが急成長した要因の一つとして挙げられるわけですね。

三島 そうですね。グローバル企業は、本社が決めたビジネスモデルをそのまま各国で進めていくというのが一般的ですが、それは各国法人の取締役であるカントリーマネージャーからしてみると退屈なことです。いわゆる“雇われ社長”だから、誰がやっても結果は同じになりがち。

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


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「経営のプロ」として、社外から登用される社長や役員。彼らの経営哲学、プロフェッショナルなビジネスパーソンになるための秘訣、自身の市場価値を高めるキャリアの磨きかた、若きビジネスパーソンへのメッセージなどを語ってもらうインタビューシリーズです。聞き手は、平均年収1000万円以上レベルの人材と企業をマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」代表の南壮一郎。

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