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原英次郎の「強い中堅企業はここが違う!」 トップに聞く逆境の経営道

ファンドから来た男【前編】
日本オイルポンプ中尾真人社長
老舗企業を再活性化させた画期的新製品への挑戦

原 英次郎 [週刊ダイヤモンド論説委員]
【第27回】 2012年6月15日
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ハイボールのおいしい季節になった。ハイボールをおいしく飲むのに欠かせないのが、ハイボールサーバーだが、このサーバーに使われる高圧・静音の水ポンプで、ほぼ100%のシェアを持っているのが、日本オイルポンプ(本社埼玉県熊谷市、以下、NOP)である。創業は1919年と業歴は古い。

なかお まさと/1987年慶應大学大学院理工学研究科工学修士、同年4月東京電力入社、93年米国Rensselaer Polytechnic Institute大学院でMBA、95年ボストン コンサルティンググループ マネジャー、02年ミスミ(現ミスミグループ本社)取締役、05年MSKパートナーズ パートナー、09年9月日本オイルポンプ副社長、10年2月から代表取締役社長。

売上は2008年のリーマンショック翌年の09年度に、30億円と半減したものの、翌10年度が47億円、11年度が53億円、今年度は60億円を目指している。営業利益率は20%近いという高収益会社だ。このNOPを率いる中尾真人社長は、実は09年にNOPを買収したプライベート・エクイティ(PE)・ファンドであるポラリスファンドから送りこまれた。その中尾が社員の心をつかみ、いわば老舗に新風を吹き込み、潜在能力を開花させつつある。

中尾は1987年に慶應義塾大学大学院理工学研究科を卒業後、東京電力に入社、米国に留学してMBAを取得後、95年にボストン・コンサルティンググループに転じた。さらに、2002年にはボストン・コンサルティングGの出身で、機械部品製造販売会社ミスミ(現ミスミグループ本社)のトップである三枝匡氏を追って、同社に入社。05年にはプライベート・エクイティ・ファンドの世界に身を投じた。

今ここでキャリアのすべてを
集大成して経営をしている

中尾 ミスミにいるときに、にわかに資本、金融の立場から、事業をガバナンスするという経験を、私は積んでないっていうことに気づきました。それで、一念発起して、お世話になったミスミを去り、MSKパートナーズというプライベート・エクイティ・ファンドに飛び込みました。

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原 英次郎 [週刊ダイヤモンド論説委員]

1956年生まれ、佐賀県出身。慶應義塾大学経済学部卒。
1981年東洋経済新報社に入社。金融、証券、エレクトロニクスなどを担当。
1995年『月刊金融ビジネス』、2003年4月『東洋経済オンライン』、
2004年4月『会社四季報』、2005年4月『週刊東洋経済』の各編集長などを経て、2006年同社を退社。
2010年3月ダイヤモンド・オンライン客員論説委員、2011年10月編集長、2015年1月より現職。
主な著書に『銀行が変わる?!』(こう書房)、『素人のための決算書読解術』(東洋経済新報社)。

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