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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

意思決定は意見からスタートする初めに意見を持つことを奨励せよ

上田惇生
【第164回】 2009年9月15日
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経営者の条件
ダイヤモンド社刊
1890円(税込)

 「意思決定についての文献のほとんどが事実を探せという。だが、成果をあげる決定を行う者は、事実からスタートすることなどできないことを知っている。誰もが意見からスタートする」(『経営者の条件』)

 ドラッカーは、意思決定が正しいものと間違ったものからの選択であることは稀だと言う。せいぜいのところ、かなり正しいものとおそらく間違っているものからの選択である。はるかに多いのは、一方が他方よりもたぶん正しいだろうとさえいえないような2つの行動からの選択だという。

 最初から事実を探すことを求めるのは好ましいことではない。なぜなら誰もがするように、すでに決めている結論を裏づける事実を探すだけになるからである。

 見つけたい事実を探せない者はいない。 

 意思決定も科学と同じように仮説が唯一の出発点である。われわれは仮説をどう扱うかを知っている。論ずべきものではなく、検証すべきものである。

 事実と事実のぶつかり合いではない。意見と意見とのぶつかり合いである。それぞれの意見がそれぞれの事実を見ている。それぞれの事実を現実としている。

 「初めに意見をもつことを奨励しなければならない。そして意見を表明する者に対しては、事実による検証を求めなければならない。仮説の有効性を検証するには、何を知らなければならないか、意見が有効であるためには事実はどうでなければならないかを問わなければならない」(『経営者の条件』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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