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エコカー大戦争!

「ハチロク」と「Z4」が兄弟車になる日は来るか?
トヨタ・BMWの提携から垣間見えるそれぞれの思惑

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第118回】 2012年7月11日
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ライトホーファー会長の
「キツイ一言」

技術提携の拡張についての覚書を交わした、トヨタとBMW。ライトホーファー会長と豊田社長が記者会見した。

 2012年6月29日、ドイツ・ミュンヘンのBMW本社。トヨタとBMWは、両社間での技術提携に関して記者会見を行なった。

 それによると、両社が同日覚書を交わした内容は、次の4点に関する長期的・戦略的協業関係の構築を目指す、というものだ。

・FC(フューエルシェル/燃料電池)システムの共同開発
・スポーツカーの共同開発
・電動化に関する協業
・軽量化技術の共同研究開発

 両社は昨年、東京モーターショー開催直前の12月1日に東京で、次世代環境車・環境技術開発の協力関係について覚書を交わしたと発表している。その際、BMWがトヨタモーター・ヨーロッパに対し2014年から、直列4気筒・排気量1.6L/2.0Lのディーゼルエンジンを供給する正式契約を締結。さらに2012年3月27日、次世代リチウムイオン電池の共同開発に関して正式契約を締結している。

 今回、両社がミュンヘンで交わした覚書は、これまでの技術提携をさらに大きく前進させたものだ。

 記者会見では、トヨタ側からは豊田章男社長、BMW側からはノベルト・ライトホーファー取締役会会長がスピーチした。

 そのなかで豊田社長は、自身のニュルブルクリンクでのレース体験、車両開発体験を基に、BMWとの技術連携のメリットを語った。

 対して、大柄ながら温厚な印象を受けるライトホーファー会長は、豊田社長のレース好き・スポーツカー好きという性格を持ち上げながらも、最後にキツイ一言を放った。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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