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なぜ「つながる」ほどに「疲れ」を感じるのか?
【最終回】 2012年7月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
小川和也 [グランドデザイン&カンパニー代表取締役社長]

Pinterestに見る、「モノを介したつながりの場」へ向かう人々
――シンプルでゆるやかなつながりを求めて

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楽天が出資したことでも話題を集めた、オンライン版ピンボード「Pinterest(ピンタレスト)」。
スタートから2年で1800万人と爆発的なスピードで広まっていくこのサービスに、なぜ今人々は酔いしれているのだろうか。
その謎を解くのは、「気まぐれな投稿」「視線が自分に向かない」つながり方、という2つのキーワード。つながり疲れを癒し、ゆるやかでシンプルなつながりを実践するための処方箋とは?

1800万人が殺到する「ある画像掲示板」

 「そう、Pinterestでは、自分の未来の子どもたちの服を選んだり、空想のわが邸宅を飾ったりしているわ」

 米国テキサス州に住むクリスティーナ・ゴメスさんは言う。お気に入りのベビーベッドや揺り木馬などの写真を厳選し、Pinterestで披露している(注)

 この「Pinterest」は、オンライン版のピンボードとして人気急上昇中のサイトだ。バーチャルな掲示板に自分の好きな画像を飾り付けることができるサービスで、自分で撮影した写真以外に、食べもの、ファッション、スポーツ、旅行まで、インターネットで見つけたお気に入り画像を掲示板に「ピン」する(貼り付ける)ことができる。

 2010年にサイトが公開されたPinterestは、開始から2年で約1800万人の利用者を持つようになった。訪問者数こそまだまだ成長途上だが、2011年9月から2012年の初頭には約5倍に跳ね上がり、そこから他サイトへ誘導される率はTwitterを上回ったというデータもある。日本でも、ユーザーが増えつつある。

 そして2012年5月17日、楽天が運営会社である米Pinterestへの巨額の出資を決定したことも、その注目度の高さを物語っている。

(注)Reuters, March 14, 2012 より引用。

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小川和也 [グランドデザイン&カンパニー代表取締役社長]

グランドデザイン&カンパニー代表取締役社長。西武文理大学特命教授。
1971年生まれ。1995年慶応義塾大学法学部卒業後、大手損害保険会社勤務を経て、2004年にグランドデザイン&カンパニーを創業。テクノロジー×クリエイティブの視点で、ソーシャルメディアとモバイルを軸としたインターネット事業を手がける。その黎明期から、ソーシャルメディアを中心とした題材の執筆や講演を多数行っており、ソーシャルメディアの普及とその背後にある課題等を論じ続けている。


なぜ「つながる」ほどに「疲れ」を感じるのか?

twitterやfacebookが世界中で利用されるようになり、「社会インフラ」として定着してきた感のあるソーシャルメディア。使わないと乗り遅れそうで始めてみたものの、何となく手を余してはいないだろうか。そして使っているうちに、どこか「行き詰るような疲れ」を感じてはいないだろうか。
ソーシャルメディアは人を魅了する一方で、気疲れも与えうるものでもある。
本連載では、twitter、facebookやmixiなどのソーシャルメディアの特性をよく知る著者が、自身の体験と寄せられる相談などから得た実例をもとに、多くの人々が潜在的に抱えている「ソーシャルメディア以降の人間関係や人とのつながりのあり方」に対するモヤモヤ感を言葉化して解消していく。それと同時に、これから先の動向を探り、それに即した人間関係の築き方、ソーシャルメディアを用いた「ほんの少しラクなつながり方」までを提示する。

「なぜ「つながる」ほどに「疲れ」を感じるのか?」

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