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マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー
【第18回】 2012年7月30日
著者・コラム紹介
藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

デジタルに「手書きのお礼状」に勝る
心の機微の伝え方はあるのか

便利さゆえの“死角”を見きわめるには?

毎日使ってはいても
どうも苦手な電子メール

 先日、突如パソコンのメールソフトから直近3ヵ月のメールが消えてしまうトラブルに見舞われました。幸運にもバックアップファイルが残っていたので、最終的には事なきを得たのですが、その中には返事を出さなければならないいくつかの大事なビジネス関連のメールもあり、一瞬頭の中が真っ白になりました。

 同時に、自分がいかにメールというツールに大切な人とのコミュニケーションの多くを依存しているかに、改めて気付かされました。

 恐らく読者の皆さんのコミュニケーション手段も、以前は電話やファックスだったものが、今はメール、ソーシャルメディアのダイレクトメール、もしくはスマートフォンや携帯のメールなどが主流ではないかと思います。

 デジタルのメールは電話とは異なり、相手の都合をあまり気にせずいつでも送ることができるので、とても便利です。でも、私は個人的にメールがあまり好きではないので、なるべく相手と直接会うこと、少なくとも電話で話すことを心掛けています。

 なぜなら、メールは言ってしまえば“バーチャルデータのやり取り”なので、内容のニュアンスを誤解されやすい、危うい側面もあるように思います。

 人と直接会って話をするというのは、相手が話している内容を確認することだけが目的ではありません。非常に重要なのは、声のトーンや抑揚、話している表情など、話の内容以外にも、視覚や聴覚から入ってくる「相手の感情」という情報を受け取ることです。

 そこにはリアルなコミュニケーションでしか伝わらないコンテクスト(文脈)があるのです。電子メールによるコミュニケーションだけでは、それらのかなりの部分が抜け落ちてしまいます。用件だけのメールのやり取りの末、相手に自分の意図とはまったく違うイメージを認識されてしまい、戸惑った経験のある方も多いことでしょう。

 直接会話すれば伝えられるはずの微妙な言葉のニュアンスが、メールだとダイレクトになり過ぎたり、逆にうまく届かなかったりするので、私はどうもメールが苦手なのです。しばしば、ソーシャルメディアが炎上するのも、相手の顔が直接見えないネット上では人格が極端にエキセントリックになってしまうことが理由なのかもしれません。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

インターネットなど双方向メディアの普及に伴い、従来の広告メッセージが届きにくい時代になったと言われます。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

「マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー」

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