忘年会の幹事は
「仕事」なのか?

 さて、ここまで来ると完全に仕事である。会社によっては、仕事より難しい技能が要請されるかもしれない。基本となるお店の選定、食事の選定にはうるさい人もいるので、精密なリサーチが欠かせない。シナリオを作り、スピーチをする人、芸をしてくれる人に依頼し、話をつけ、根回しをする。進行管理のために、ガントチャートやパート図を作り、プロジェクト全体をマネジメントする高い力量が求められる。いや、ほとんどプロマネそのものである。

 このようなことから、古い世代には、いまだに忘年会の幹事を「将来有望なデキる人」に任せようとする人がいる。このイベントを通じて必要なタスクを洗い出し、スクリーニングし、スケジューリングして、全員のタスクを平準化し、目的に向かって多くの人を巻き込み、仕切る能力を身につけさせようとするのだ。場合によっては、社内の仕切りのプロの下に就かせて、それらのノウハウを学ばせようとさえする。

 したがって、部長があなたに幹事を頼んだなら、あなたがこの役をどのようにこなそうとしているかを、かなりの確率でじっくり見ているはずだ。もちろん、形式的には業務外のことであるから、幹事が上手にできるかできないかがあなたの人事考課に直接影響することはないだろう。しかし、あなたの将来にはかなりダイレクトな影響を与えるはずだ。

 仕事かそうではないか、というと仕事に“カウント”はされないかもしれない。しかし、あなたが将来どのような仕事に就けるかということとの関連は大いにあるだろう。その意味では、“めっちゃ仕事”である。それだけ期待値が高い役割なのだ。