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コンセプトのつくりかた―「つくる」を考える方法
【第3回】 2012年8月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
玉樹真一郎 [わかる事務所 主宰]

なぜWiiはコントローラーではなく、
リモコンなのか?―仕様にコンセプトを乗せる方法

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なぜWiiは「Wii」という
名前なのだろう?

第1、2回の連載で、コンセプトの概要について、ざっくりとお話をしました。

本当はコンセプト作りに欠かせない登場人物たちについてや、コンセプトを生み出すまでの「コンセプトワーク」の方法も解説したかったのですが、連載のボリュームの都合で割愛し、コンセプト作りに成功した後のプロセスについて今回はお話したいと思います。(このあたりについては拙著に詳しく書いていますので、ご興味のある方はぜひご一読ください)

ものづくりのゴールはあくまでも、「良いものを作る」ことであって、「良いことを考える 」ことではありません

というわけで、生み出されたコンセプトがプロジェクトの段階でどう活きるのかについて、Wiiの例で見てみましょう。

この後の質問の「答え」を見ていただくとわかると思いますが、Wiiの場合、「ゲーム人口の拡大」という会社のコンセプトがスタート地点になっていることがわかります。

その後「家族」「嫌われない」「テレビ」といったキーワードが続いていき、それらが理由となって他のさまざまな仕様も定められていっています。

以下の質問について、イメージしてみてください。

1.なぜWiiは「Wii」という名前なのだろう?
2.なぜWiiリモコン(Wiiのコントローラー)は「リモコン」なのだろう?
3.なぜWiiは、本体がコンパクトなのか?

これらはすべて、その仕様がなぜその仕様になっているのかを質問しているものです。任天堂が公式に述べている答えは次の通りです。

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玉樹真一郎 [わかる事務所 主宰]

1977年生まれ。東京工業大学・北陸先端科学技術大学院大学卒。プログラマーとして任天堂に就職後、プランナーに転身。全世界で9500万台を売り上げ た「Wii」の企画担当として、最も初期のコンセプトワークから、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワークサービスの企画・開発すべてに横断的に関わり 「Wiiのエバンジェリスト(伝道師)」「Wiiのプレゼンを最も数多くした男」と呼ばれる。 2010年任天堂を退社。青森県八戸市にUターンして独立・起業。「わかる事務所」を設立。コンサルティング、ホームページやアプリケーションの開発、講 演やセミナー等を行いながら、人材育成・地域活性化にも取り組んでいる。 http://wakaru-office.com/


コンセプトのつくりかた―「つくる」を考える方法

「何かいいアイデア出して! 」と言われたけれど、思い浮かばない。起業やNPOの立ち上げを考えているが、もしくはイベントや町おこしの予算はあるものの、中身は決まっていない。こんな時に最初に考えるべきことこそ、コンセプトです。世界で3億人が夢中になった任天堂Wiiの、もっとも初期のコンセプトワークから携わり、当時「Wiiのプレゼンを最も数多くした男」と呼ばれた著者による、コンセプトのつくりかたとは?

「コンセプトのつくりかた―「つくる」を考える方法」

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