ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ

BT、IBM、ベストバイに見る
ソーシャルコミュニケーションの肝(2)

本荘修二 [新事業コンサルタント]
【第17回】 2009年12月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 社内SNSなどソーシャル・プラットフォームに興味はあるが、おっかなびっくりで腰が引けている企業は多い。未成熟なツールであり、その柔軟ゆえに難しい面はあるが、現実に成功している企業は存在する。

 第16回に引き続き今回も欧米のベスト・プラクティスであるBT、IBM、ベストバイの事例(第13~15回)を参考に、ソーシャル・プラットフォームについての考え方を整理したい。前回は共通点についてまとめたが、今回は違いについてフォーカスして議論する。

会社が違えば前提も変わる
組織にあった戦略を練ろう

 ソーシャル・プラットフォームは、基本的に従業員の自発性・自主性にゆだねられる。したがって、会社によってかなりの差異が生じる。逆に言えば、それぞれの組織に適した目的の設定や企画、運営が不可欠となる。

 まず、3社のプロジェクトの起こりをみてみよう。

 IBMは、ソフトウェアや情報システムを開発するのが生業であり、開発部隊から出されたソーシャル・プラットフォーム向けソフトのテストという特殊事情があった。

 BTでは、全社的なプロジェクトとして計画的に始められ、世界中の組織で使われることを前提に進められている。

 一方、ベストバイの社内SNSは、全く異なる目的がきっかけとなり、最初は個人のポケットマネー、そしてマーケティング部門の予算で実行された。そのインパクトを目の当たりにして、会社としても認めたという、BTとは逆の成り立ちだ。ちなみに、ベストバイのソーシャル・プラットフォームのURLが会社のファイアーウォールの外にあるのは、こうした経緯のためである。

 では、BTとベストバイを組織の視点から比較してみよう。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

本荘修二 [新事業コンサルタント]

多摩大学客員教授、早稲田大学学術博士(国際経営)。ボストン・コンサルティング・グループ、米CSC、CSK/セガ・グループ会長付、ジェネラルアトランティック日本代表を経て、現在は本荘事務所代表。500 Startups、NetService Ventures Groupほか日米企業のアドバイザーでもある。


本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ

グループウェアに始まり、ナレッジマネジメント、最近ではEIP(企業内情報ポータル)と、話題の概念で語られ続けてきた社員向け情報システム。企業にとって永遠の課題である社内ウェブの理想的な作り方を、先進事例を紹介しながら探る。

「本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ」

⇒バックナンバー一覧