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米国シリコンバレーにはランチ難民がいっぱい?
IT企業の胃袋を満たす「努力なしのケータリング」

岡 真由美
2012年9月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
ZeroCaterのページ。写真は提携先が配達してくれるランチメニューの1つ。

 シリコンバレーのIT企業に勤める人々のランチと言うと、テレビなどのメディアで紹介されたグーグルの豪華なカフェテリアを思い浮かべる人も多いだろう。しかし、シリコンバレーにある企業の多くは小さな新興企業であり、社員食堂など存在しないのが一般的だ。

 アラム・サベティ氏がZeroCaterの創業を思いついたのは、彼が当時勤めていたJustin.tvで、毎日社員全員分の昼食を注文するのに大変な苦労をしていたのがきっかけだった。

 いいレストランを見つけ、それぞれの好き嫌いや食事制限(病気やアレルギー、ベジタリアン、宗教的理由など)に適うメニューがあるかどうかを調べて注文するというのは、頭の痛い作業だった。

 そこでサベティ氏、2009年12月に色々なレストランから注文を取り、配達するというビジネスを自宅で独りで始めた。ZeroCaterというのは、「Zero-effort catering」(努力なしのケータリング)に由来するという。

 現在は、サンフランシスコ湾岸の8都市にあるeBay、AOL、Craigslist、ソニーなど約250社の顧客の注文に合わせて、地元の約90軒(人)のレストランやケータリング・サービス、プライベートシェフがつくる料理から選び、提供している。これらのレストランのなかには、ZeroCater経由以外では、配達をしていない店も多い。

 ZeroCaterの仕組みはこうだ。たとえば月曜日から水曜日まで、100人分の昼食(うち20人はベジタリアン、6人はベーガン〈より徹底した菜食主義〉、3人は炭水化物抜き)を頼むとする。すると、ZeroCaterがそれぞれのリクエストに合ったメニューを提携先から選び、毎日違う内容になるように注文してくれる。

 また、毎回食事内容を顧客に評価してもらい、次回に反映させるようにしているという。

 ちなみに、注文できる最低人数は15人から。平均的な金額は、税金やチップ、配達料を含み、1食につき1人当たり12.50セントという。また昼食だけでなく、朝食やその他の時間帯の注文にも対応している。

 現在はサンフランシスコ湾岸のみを対象としているが、今後他都市への拡張も計画しているという。

(岡 真由美/5時から作家塾(R)


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