前回の連載では、規模を大きくせず、「小さくても儲かる会社」を作るためのマーケティングについて、お話ししました。さて本日は、「小さな会社」では実際にどんなことをビジネスとしてやっていけばいいのかを考えたいと思います。その方法論と事例をお話しいたします。

「好きで得意なこと」は
儲けにつながる

 前回の連載では、小さな会社の「マーケティング」について、お話をしました。本日はもう少し突っ込んで、「実際にどんなビジネスをやっていくのがいいのか」を考えてみたいと思います。

 よく「好きなことを仕事にする」のが、いいか悪いかという議論がされます。この問題について個人的には、「できる限り、好きなことや得意なことを仕事に結びつけたほうがよい」と思っています。その理由としては、2つあります。

 まず1つ目の理由は、「好きなことや得意なことには、没頭できる」ということです。今でも競争は激しいですが、今後さらに起業する人も増え、インターネットなど仕事のツールも発達し、ますますその傾向は強まるでしょう。そんな中で戦っていくためには、やはりその仕事に没頭していかなければ勝ち目がありません。

 仕事に没頭するためには、好きだったり、得意で仕事を進めやすかったりするほうが断然有利です。私のまわりでも、「こんな商売、成立するのかな?」と思うような仕事でうまくいっている人がたくさんいます(後ほど、事例をご紹介します)。

 それは、その人がその仕事を大好きで、没頭しているからです。うまくいかないときがあっても、とにかく仕事に没頭して食らいついていけば、必ず勝機があります。