前回の連載では、少子高齢化のような外部環境的な視点から、「会社を大きくする」ことの難しさをお話ししました。さて本日は、規模を大きくせず、「小さくても儲かる会社」を作るためのエッセンスの1つ、マーケティングについて、少しお話ししていきます。

大企業と同じ土俵で
勝負しない!

 これまでの連載では、「1人当たりの粗利」「大きな会社の構造的な問題」「少子高齢化」といった切り口から、「会社を大きくし、それを維持することの難しさ」をお伝えしてきました。

 では本日は、「小さくても儲かる会社を、いかにして作るか」に焦点を当てたいと思います。

「小さくても儲かる会社」を作るためには、粗利をどう増やしていくか、ということを常に考えなければいけません。

 業種・業態によって、粗利を増やす方法論はさまざまですが、「小さくても儲かる会社」を作るために大切なのは、「小さなナンバーワンを目指す」ことです。

 なぜなら、大企業と同じ土俵で勝負してしまっては、「価格」「宣伝」といった面で勝ち目がないからです。