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社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた【実践編】
【第1回】 2012年10月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
小暮真久 [TABLE FOR TWO International 代表理事]

社会貢献とビジネスは両立できる!
「ポカリスエット」に学ぶ、
新しいグローバル戦略「Winの累乗」

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たった「20円」で、先進国の肥満と、開発途上国の飢餓・栄養不足を同時に解決するビジネスモデルを打ち立て、全世界20億人にリーチする活動を展開しているNPO、テーブル・フォー・ツー・インターナショナル(TFT)。このTFTを率いるのが、元マッキンゼーのコンサルタントで、いまや全世界が注目する社会起業家である小暮真久氏です。
この度『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』で成功しているNPOと企業の共通点を描き出した小暮氏が、「本業を通して社会にいいことを成し遂げる」ための実践例を紹介する新連載。
第1回の今回は、若者の仕事観の変化と、大塚製薬がインドネシアで成し遂げた「ポカリスエット」のマーケティングをヒントに、社会貢献とビジネスを両立させるしくみ「Winの累乗」を浮き彫りにします。

「社会にいいこと」と「ビジネス」を両立できる
仕事は本当にないのか?

「難民への衣料支援を行っていることを知って、『これをやりたい』と思ったのがユニクロを就職先に選んだ決め手」
「自分自身もアトピーに悩まされているので、化粧品会社に入って同じ悩みを持つ女性が安心して使える商品を開発したい」
「子どもの笑顔を見ることが大好きなので、食品会社に入って、ママと子どもに愛される食を届けたい」

 僕のまわりで、こんな想いを抱いて就職先を決める若い人が増えています。

 僕が代表を務めるNPO(非営利組織)のテーブル・フォー・ツー・インターナショナル(TFT)には「世界の食糧問題を何とかしたい!」との思いを持つメンバーが集い、その中には多くの大学生もインターンやボランティアとして活躍してくれています。

 そんな彼らは今まさに就活真っただ中。社会人として先輩に当たる僕は、求められればアドバイスをし、時には愚痴を聞くこともあります。そんななかで、「僕らの時代の就活とずいぶん変わったなあ」と特に感じることがあります。それは志望動機。「なぜこの会社で働きたいと思うのか」という点です。

 僕が就職活動をしていたころ――もう20年近くも前のことになりますが――、志望動機は初任給の額や昇進や昇給のスピード、海外駐在のチャンスがあるか、といった待遇に関することがほとんどでした。ところが今の学生に志望動機を聞くと、返ってくるのは冒頭のようなことばかり。

 僕たちの世代が自分の利益を中心に考えていたのとは対照的に、彼らから聞こえてくるのは社会や他者への貢献です。言い方を変えると、仕事を通じて何か社会にいいことをしたい、と思っているのです。

 ところが悲しいかな、そういう思いを叶えてくれそうな会社はなかなか見つからないというのも現状のようです。それは、「そういう会社はないですか?」というのも僕がよく受ける質問にも表れています。

 そんな時、僕が何げなく彼らに話したところ、強烈に「刺さった」ある会社の話があります。それは「ポカリスエット」で有名な大塚製薬のお話です。

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小暮真久 [TABLE FOR TWO International 代表理事]

1972年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、オーストラリアのスインバン工科大で人工心臓の研究を行なう。1999年、同大学修士号取得後、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社入社。(ヘルスケア、メディア、小売流通、製造業など幅広い業界の組織改革・オペレーション改善・営業戦略などのプロジェクトに従事)。同社米国ニュージャージー支社勤務を経て、2005年、松竹株式会社入社、(事業開発を担当)。
経済学者ジェフリー・サックスとの出会いに強い感銘を受け、その後、先進国の肥満と開発途上国の飢餓という2つの問題の同時解決を目指す日本発の社会貢献事業「TABLE FOR TWO」プロジェクトに参画。2007年NPO法人「TABLE FOR TWO International」を創設し、代表理事に就任。社会起業家として日本、アフリカ、米国を拠点に活動中。
2011年、シュワブ財団・世界経済フォーラム 「アジアを代表する社会起業家」(アジアで5人)に選出。同年、日経イノベーター大賞優秀賞を受賞。2012年、世界有数の経済誌Forbesが選ぶ「アジアを代表する慈善活動家ヒーロー48人」(48 Heroes Of Philanthropy)に選出。
著書に、『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』(ダイヤモンド社)、『「20円」で世界をつなぐ仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)、『20代からはじめる社会貢献』(PHP新書)がある。『「20円」で世界をつなぐ仕事』は、ビジネス書大賞 新人賞を獲得。


社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた【実践編】

たった「20円」で、先進国の肥満と、開発途上国の飢餓・栄養不足を同時に解決するビジネスモデルを打ち立て、全世界20億人にリーチする活動を展開しているNPO、テーブル・フォー・ツー・インターナショナル(TFT)。このTFTを率いるのが、元マッキンゼーのコンサルタントで、いまや全世界が注目する社会起業家である小暮真久氏です。
この度『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』で成功しているNPOと企業の共通点を描き出した小暮氏が、「本業を通して社会にいいことを成し遂げる」ための実践例を紹介する連載(全6回予定)。
大塚製薬「ポカリスエット」、リッツカールトン、ユニクロ、味の素など、事例も満載。

「社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた【実践編】」

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