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「どん底のシステム会社を個性輝く存在へ」(日本ネットシステム、双葉教育・市川博子)(前編)――元MS日本法人会長古川享が聞き出す 今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第4回】 2012年10月25日
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市川 知財の活用の場として、企業も大学も、そういった機関を積極的に使ってライセンスしたり、大学が、研究成果を社会に広めるための努力をしていくことは、とても素晴らしいことですし、そうあるべきだと思っていました。研究論文を書くところで終わっていて、もっとたくさんの人に使ってもらう、というところまで発展しにくいのは非常に残念です。知財は、研究成果を次の研究に生かし、ポジティブなスパイラルを生み、収入の糧をつないでいく重要なツールになり得ます。蒔いた種を引き継いだり、飛躍させたりする人が出たらいいなーというのが慶應大学に転職した際のスタートでした。

働くママを応援する「アフター幼稚園」を設立

古川 市川さんの経歴について簡単に話してくれますか。

市川 慶應大学を卒業して、NECの知財部に入社しました。学生時代は、特許や発明に興味が有り、当時日本でプロパテント化の流れもあって、技術立国である日本と日本企業で、今後大切にしていかなければならないのは、特許戦略ではないか?という思いがありました。

 入社して10年間、NEC内で最も案件の多かった半導体・デバイス分野の特許出願、権利化、ライセンスの業務を担当しました。その後、母校に知的資産センターが出来たのを知り、大学が新しく知財を取得していくという変革に感激し、慶應大学に転職しました。慶應には、8年間勤務し、最後の2年間は、三田の知的資産センターから湘南藤沢キャンパス(SFC)の研究支援センターに移りました。

古川 ことはそこにとどまらず、児童教育など、他の分野で自分自身が持っているものを活かしたいということで、仕事のベクトルがいくつか広がっていきましたね。とてもすごいエネルギーだと感じるのは、一人がやっても大変なことを同時に三つくらい同時にまわしていますよね。

市川 なんとなくいろいろなしがらみがあって(笑)。

古川 教育分野ではどんなことをしているのですか。

市川 今は、幼稚園の降園後に預かる保育園をやっています。アフター幼稚園に特化した保育園は日本では初めてでした。働いているお母さんで、自分と同じ出身幼稚園に入れたいとか、有名幼稚園に入れたいという人もたくさんいます。普通の幼稚園は預かり保育もありませんし、夏休みも2ヵ月位あり、母親が働いていると対応できない状況です。

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林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

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