朝一番に甘いものを食べることで体内の血糖値が急激に上がると、インスリンが膵臓から分泌されて血糖値を下げようとする。そうしてインスリンが大量に分泌されると糖が余ってしまい、脂肪として肝臓や脂肪細胞に送られてしまうのだ。朝一番に食べる代わりに、朝食後にそのお菓子を食べたとして、結果として同じ量、同じ内容になったとしても、そっちの方が断然良い。血糖値の急上昇を防ぐのはもちろん、酵素やビタミンを含む食事を先に済ますことで、その後に食べたものの消化の助けにもなる。

 しかも、集中力を上げるには、脳の神経伝達物質のバランスが深く関わってくる。その神経伝達物質はタンパク質を原料とし、ビタミンやミネラルの力を借りることで合成され、作られる。午前中からしっかり脳を働かせるためには、エネルギー源としてのブドウ糖があれば良い、というわけではないのだ。

理想は牛丼屋の「朝定食」
パンにはごはんの31倍もの脂質が!

 さて。起きぬけの甘いもの、という、これだけは絶対NGな食べ方に気を付けた後は、省エネモードから燃焼モードへとスイッチを入れ替えるための食事に意識を向けよう。どんなものがオススメかというと、牛丼屋の「朝定」にあるような、ごはん、味噌汁、鮭、漬け物、という、昔ながらの朝食だ。幸い、これらの品はコンビニでも買えるので、1人暮らしの人は前の晩、仕事帰りに買ってかえっても良いし、朝の通勤途中にお店に寄り道したっていいだろう。

 そうはいっても、毎日の朝食を外食なり中食でまかなっていたら、それなりの価格になってしまう。ならば、最低限、これだけは心がけよう。朝食に欠かせないものとしてあげたいのは、エネルギー源となる炭水化物(パン、ごはん、麺)と、体温を上げて燃焼モードにしてくれるタンパク質(魚、卵、肉、豆・豆製品)の2つの要素だ。もしもここでタンパク質が不足すると、肝臓は中性脂肪を抱え込んで、脂肪肝へまっしぐら。そうすると、肝機能自体も低下するから、さらに代謝もダウン。たかが朝食、と舐めると痛い目を見る。

 でも、難しく考える必要はない。料理としてはやや認定されにくい、卵かけごはんや納豆ごはんだって、それだけで十分、朝食の役目を果たしている。そんなに高いハードルではないはずだ。毎日同じものでは食べ飽きる、というときには、しょうゆの代わりに、柚子胡椒、まだブームが続いている塩麹、なんていうふうに、調味料をかえていくだけで味わいは変わる。