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美人のもと

爽やかコントロール

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第143回】 2012年11月5日
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 人は毎日のように会話を楽しむ。もちろん、いつも楽しい話ばかりではないが、会話をしながら人生の楽しさを知っていく。

 自分が話したことへの反応がいい相手との会話は楽しいもので、会話のひろがりから自分を成長させてくれる。何でもかんでもオーバーに反応されるとそれは困ってしまうし、話している本人が違和感を覚える。適度な反応が気持いい。

 美人は話への反応が気持いい。難しい話も一緒に考えたり、自分なりの意見を話したりして解決しようとする。楽しい話なら、より楽しくする力を持っている。

 差が出るのは、人前で大きな声で話しづらいような会話の時だ。そんな時の反応がうまい。下品な話であったり、エロの話であったり、下ネタだ。そういう会話になっても爽やかである。大きな声で話せないから楽しいということは誰でも持っている感情で、そこでドロドロせずに楽しむ。いいトーンを保てるのだ。

 別に下ネタにとことん付き合う必要はない。無理して話を合わせる必要もない。合わせるのではなく、コントロールできる力を持っていること。つまり、これくらいのトーンが楽しいとか、これ以上は止めておこうと相手に思わせる力だ。

 下ネタは楽しい場もつくるが、雰囲気を乱す危険性も持っている。そして、時々暴走する人がいる。その場に対して、さりげなく「ボーダーライン」を示すのだ。これくらいは楽しめるけれど、これ以上はやりすぎですよと。それは反応する表情でできる。下ネタを話していると、たいていの人は場の「ボーダーライン」を探っていて、反応を見ている。「ボーダーライン」は場に応じて、違うからである。さりげなくサインを出せば場の「ボーダーライン」はつくれるのだ。そのサインの出し方が爽やかなのだ。

 この爽やかコントロール力は「美人のもと」を育てるように思う。支配される前にコントロールする。

 下ネタに過剰に反応すると思われてしまう人がいる。それは「美人のもと」を減らすような表情で拒否したり、自らが暴走したりしてしまう人だ。苦手なら苦手だとさりげなくサインを主張すればいいだけだ。大げさにしないこと。一方、暴走をしそうになったら、場の反応を見ることだ。相手がどういう言葉選びをしているかでわかってくる。

 ドロドロしやすい話を気持よく。それは、難しいようで簡単だ。反応に迷ったら、爽やかさとは何かを意識するだけでたいてい気持のいい対応になっていける。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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