ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
「婚迷時代」の男たち

カップルに忍び寄る「7月危機」!
賞与が減ると離活妻と独身男が増える理由

西川敦子 [フリーライター]
【第16回】 2009年7月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 いつものように自宅マンションのドアを開けると、なぜか部屋は明かりもなく真っ暗闇だった。江藤まさるさん(仮名)は首を傾げた。ふだんなら、パジャマ姿の幼い娘が「おかえりなさーい!」と出迎えてくれるはずだ。

 「おかしいな。コンビニにでも行っているのかな」

 テーブルに並んでいるはずの夕食のおかずはない。炊飯ジャーもからっぽだ。

 何かがおかしい――江藤さんは、ふと思いついて夫婦共用のウォークインクローゼットへと走った。やっぱりだ。思った通り、妻の服があらかた消えている。アクセサリー類もない。ドレッサーの引き出しにあったはずの通帳もなくなっているし、洗面所に並んでいた化粧道具一式もない。子どもの服や、幼稚園のカバンもなくなっている。

 「○○子ぉ、○○美ぃ」

 床に転がっていたぬいぐるみを抱き抱え、江藤さんはよろよろと座り込んだ。妻は娘を連れ、出て行ってしまったのだ。

「7月危機」に怯える夫たち

夫の賞与カットで離婚を決断する妻も…

 「実をいうと、原因は賞与のカットなんです」

 こう話すのは、離婚や家庭問題のカウンセリングをおこなう「離婚110番」の代表・澁川良幸さん。冒頭の例のように妻に夜逃げされた夫が、最近では毎週のように駈け込んでくるという。

 「賞与が減ると、離婚が増える」

 これが澁川さんの分析だ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
西川敦子氏の最新刊!「ワーキングうつ」

ダイヤモンド・オンライン、アクセス数ナンバー1の人気連載を大幅加筆・修正し遂に書籍化!「職場うつ」から休職→退職→再就職困難→生活保護という、急増する「貧困への負のスパイラル」を断ち切るための5つの方法を紹介。1500円(税別)

話題の記事

西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


「婚迷時代」の男たち

仁義なき最新の婚活事情から、結婚をビジネスにする企業、結婚生活や離婚の実態までを徹底取材。「結婚」という2文字に翻弄される男たちの姿を追う。はたして「結婚」は男を幸せにするのか――。

「「婚迷時代」の男たち」

⇒バックナンバー一覧