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逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の30「求めなさい。そうすれば
与えられるであろう」(マタイによる福音書)
悩める若者に与えるキリストの言葉

江上 剛 [作家]
【第30回】 2012年12月4日
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 若者が悩んでいるという。仕事、恋愛など。悩むのは若者の特権だと言いたいが、悩んでいる本人はそんな特権など放りだしたいだろう。

 私のところにも悩みの相談がある。丁寧に答えたいと思うのだが、著者と読者の関係では十分なこともできない。今回は、そういう悩める若者の質問に答えつつ、幾つかのキリストの言葉を提示して、少しでも元気になってもらおうと思う。

 さて、若者の悩みを聞いていると、自分たちの時代と違うのは(こんなことを思うのは自分が年を取ったせいかもしれないが)、総じて傷つき易いということと、傷つきたくないと思っていることだ。

 さらに付け加えると、失敗したくないという気持ちが強い気がする。人より上手くやりたいというのではなく、とくにかく失敗したくないという感じだ。だから失敗したり、他人から何かを言われるとすごく傷つき、その挙句は自殺に至る不幸もある。

 ところで私は、マラソンをする。42.195キロを走るスポーツだが、人生にもたとえられる過酷なスポーツだ。

 しかし、完走した時の喜びは何物にも代えがたいので、今のところ続いている。

 このマラソンを利用して、若者の悩みに答えてみよう。

走ることで繋がる

質問:なかなか他人とうまくコミュニケーションがとれません。だから恋愛もできません。消極的な性格をなんとかしたいのですが。

答え:マタイによる福音書の7章7節に「求めなさい。そうすれば与えられるであろう。捜しなさい。そうすれば、見つけるであろう。たたきなさい。そうすれば、開かれるであろう。だれでも、求める者は受け、捜す者はみつけ、たたく者は開けてもらえるのである」という有名な一節があります。

 まず求めなさいということです。

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江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

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