ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside

国の責任を認める判決で激震!
深刻化する被災地のアスベスト問題

週刊ダイヤモンド編集部
2012年12月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 12月6日、建設業界関係者が注目していた裁判の判決が言い渡された。

 建設現場でアスベストを吸い込み、肺がんなどを発症した建設現場の元作業員や遺族らが、国と建材メーカーを相手取って119億円の損害賠償を求めた裁判で、東京地方裁判所はメーカーの責任こそ退けたものの、国の責任を認め、10億円ほどの賠償を命じた。

 これまで、工場の元作業員などが勝訴したことはあるが、建設現場の元作業員が勝訴したのはこれが初めて。現在進行中のほかの裁判にも影響すると見られている。

 1975年以降、次々と使用が制限されたり禁止されたりするまで、アスベストは建材として広く使われてきた。アスベストは中皮腫などのがんを引き起こすことが分かっており、大勢の死者を出している。

 そうしたアスベストが、東日本大震災の際、被災地でかなり広範にわたって飛散した可能性が高い。地震の揺れに加え、大津波によって建物が軒並み崩壊、がれきと化したからだ。 

 さらに、被災地の建設業者は「地方だけに古い建物が多く、解体作業が問題になっている」と明かす。

 アスベスト除去には、高度な技術や豊富な経験が必要。ところが、あまりに解体作業の需要が多く、そうしたノウハウを持つ専門業者が対応できていないのが現状だ。

 しかたがなく普通の解体業者や建設業者が対応しているのだが、夏場の暑さに負けてマスクを外して作業したり、知識不足からアスベストを飛散させてしまったりするケースが後を絶たないという。こうした作業員たちが数十年後、健康被害を訴える可能性が高まっているというわけだ。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside

産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。

「inside」

⇒バックナンバー一覧