チームプレーのDOY

 師走も大詰めとなった今日、ルーティーンの業務以外に、年末特有の各種事務手続きや忘年会などで、読者の皆さんはお忙しくされていることと察する。ぜひ、心身共に充実した日々を送られ、ご自愛いただければとボストンから願っている。

 本連載「だったら、お前がやれ!」(DOY)もI、II含め、皆様のご支援とご指導があったおかげで、筆を進めることができた。20歳からさまざまなメディアで原稿を書き始めて早8年、常に心に留めてきたことがある。

「読者の存在無しにして、作者の存在価値はゼロ」

 読者がいるから、著者は頑張れる。気持ちが折れそうになっても、己を奮い立たせようと歯を食いしばることができる。そこから生まれる刺激と幸福感に、私は生かされている。

 この場をお借りして、読者の皆様に衷心より感謝の意を申し上げたい。いつも、ありがとうございます。

 読者と著者の橋渡しをしてくれるのが編集者である。著者は往々にして、とにかく自分の言いたいことを、わがままに言おうとする自分勝手な存在だ。読者の皆様も、同じ人間であり、往々にしてさまざまな欠点を抱える著者に多くを求める。

 両者は自然体で付き合えば必ず喧嘩のようになり、建設的なコミュニケーションは生まれなくなってしまう。互いの齟齬を緩和し、有機的な関係を構築するために不可欠な役割を果たしているのが編集者だ。

 私はいつも口酸っぱく言ってきた。

 駅伝も、サッカーの試合も、政治も、世論も、教育も本質は一緒。流れを変えるのは“個”、創るのは“チーム”、だと。

 DOYにも、キャプテンを務める編集者と、両脇を固めてくれる二人のチームメイトがいる。3人とも私と同世代だ。

 DOYはチームとしてこれまで闘ってきた。そのことを読者の皆さんにお伝えしておきたい。3人の同志がいるから、私は思い切って書けるのだ。

 1年の最後に、私を含めたDOYチームで一貫して伝えてきた、我々のモットーでもある当事者意識=オーナーシップを、もう一度共有したい。

 無責任な批評はするな。

 批評するなら代案を出せ。

 自分にできないのに、やろうともしないのに、とやかく言うな。

 だったら、お前がやれ!!