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インキュベーションの虚と実

【番外編】
狂ったように働き、ヘルシーな嫉妬で成長する
スタートアップに必須の「ホットスポット」とは

本荘修二 [新事業コンサルタント]
【番外編】 2013年1月4日
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ホットスポットの拡大版が
シリコンバレーである

 「インキュベーションの虚と実」著者の本荘修二氏は、連載を通して「人とのつながり」が、事業と起業家を育てるための必要不可欠な要素だと説いている。

 人とつながっていれば、お互いに刺激を与え合い、発火の連鎖が起き、起業にプラスに働く。ある起業家が出資や事業売却に成功したと聞けば、皆、みるみるうちにヘルシーな嫉妬に燃えて、さらに上を目指す――。そんな特徴が、シリコンバレーにはあり、川田氏は「シリコンバレーは街全体がホットスポットのようなものだ」と話す。

 同様に、連載第6回でリンクトイン創業者のリード・ホフマンも「事業の創造に最も大切なのは人とのつながりだ」と指摘している。また連載第3回では、シリコンバレーを本拠地とするベンチャー・キャピタル、ブルペン・キャピタル、マネージングディレクター、リチャード・メルモン氏は以下のような趣旨のコメントをしている。

 「シリコンバレーにはnurturing structure(育む構造)がある。世界中から集まった起業家と、メンターやベンチャー・キャピタルがゆるく繋がり(ルース・カプリング)、ときどき接点を持ちながら(ライト・タッチ)支援する。それがシリコンバレーから世界を変えるような起業家を生み出す」

 起業家仲間でつながり、そこから得られる刺激が成功には必要不可欠だということは、世界の共通の理解なのだ。

ホットスポットを探し続け
行き着いたのがSPARK!創設

SPARK!の面々は、それぞれの事業の目標をアツく語ってくれた

 イベントの後半は、人のつながりによって人も事業も成長させる目的で、女性起業家グループSPARK!を作った株式会社ウィズグループ代表取締役の奥田浩美氏、そしてSPARK!のメンバーである株式会社Chrysmela代表取締役菊永英里氏、株式会社VOYAGE GROUP社長室の椿奈緒子氏に登壇頂いた。

 SPARK!について、詳しくは連載第13回と第14回を読んでいただきたい。ゆるく繋がりながら、情報や事業発展の機会をシェアしていき、メンバー同士で刺激し合い、切磋琢磨する起業家集団だ。1年ごとにメンバーは変わり、単なる仲良しグループにならないようにしているのも特徴で、現在のメンバーは第3期となる。

株式会社ウィズグループ代表取締役の奥田浩美氏。SPARK!の創設者だ

 創設者である奥田氏は、起業に邁進した30代にホットスポットに身を置いていた体験から、「当時のようなコミュニティを探していた」と話す。今、SPARK!は奥田氏をはじめメンバーにとっての、ようやく出会えた健全なホットスポットとなっている。

 同氏が起業したのは20年以上前で、SPARK!ができたのは約3年前だから、ずいぶんと長くホットスポット探しをしていたということだ。

 なぜか。そこには「女性」と「起業家」を取り巻く複雑な環境が原因のようだ。奥田氏は次のように話す。

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本荘修二

新事業を中心に、日米の大企業・ベンチャー・投資家等のアドバイザーを務める。多摩大学(MBA)客員教授。Net Service Ventures、500 Startups、Founder Institute、始動Next Innovator、福岡県他の起業家メンター。BCG東京、米CSC、CSK/セガ・グループ大川会長付、投資育成会社General Atlantic日本代表などを経て、現在に至る。「エコシステム・マーケティング」など著書多数。訳書に『ザッポス伝説』(ダイヤモンド社))、連載に「インキュベーションの虚と実」「垣根を超える力」などがある。


インキュベーションの虚と実

今、アメリカでは“スタートアップ”と呼ばれる、ベンチャー企業が次々と生まれている。なぜなら、そうした勢いある起業家たちを育てる土壌が整っており、インキュベーターも多く、なにより、チャレンジを支援する仕組みが存在するからだ。一方の日本はどうなのだろうか。日米のベンチャー界の環境の変化や最新のトレンドについて、25年にわたってベンチャー界に身を置いてきた本荘修二氏が解説する。また日本でベンチャーが育ちにくいと言われる背景を明らかにし、改善するための処方箋も提示する。

「インキュベーションの虚と実」

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