音声認識の実用化で
次世代テレマティクス開発の発想が変わる

 2013年のテレマティクスでの重要キーワード、それが「音声認識(英語表記は、スピーチ・リコグニション、またはボイス・リコグニション)」だ。

GMが車内に初採用した、Appleの音声認識システム「Siri」。2013年上旬、コンパクトカー「シボレースパーク」、「同ソニック」に搭載。Photo:GM Media site

 2012年11月、米ロサンゼルスモーターショー。GMは「シボレースパークEV」の発表で、運転中にハンズフリーでiPhoneを操作する「Eyes Free」を導入すると公表した。これは、Appleの音声認識システムSiri (Speech Interpretation and Recognition Interface)を利用したもの。一般乗用車でSiriに対応したのはGMが世界初だ。

 また同装備は「スパークEV」だけでなく、ガソリン車の「スパーク」、及びその兄弟車「ソニック」で2013年上旬に導入する。GMとしては、キャデラックのような高級車ではなく、エントリーモデルの低価格車でSiriを装備することで、車内向け音声認識の量産化技術での主導権を握りたい考えだ。

 この他、車内の音声認識システムとしては、BMWが2012年7月に、7シリーズなどに米ニュアンス製の音声認識システム「ドラゴンドライブ」を搭載している。

 そして2013年には、日米欧韓中の自動車メーカーが音声認識システムを採用する動きが活発化しそうだ。

 そこで、日本で音声認識関連事業での最大シェアを持つ、アドバンスト・メディア社(本社:東京都豊島区)を訪問し、同業界の現状と自動車向け事情に対する今後の予測を聞いた。

 同社はKDDIが2012年10月から開始したAndroidスマホ向けサービス「おはなしアシスタント」の他、大手通信事業者向けの音声認識サービスの技術開発を行っている。また、独自ソフトのAmiVoiceは、電子カルテなどの医療向け音声入力システムで圧倒的なシェアを誇る。