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こんなに変わった!弁護士選びと法律の新常識

弁護士費用に定価はない
紛争解決の値段を徹底解剖

【第4回】 2013年1月10日
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トラブル解決を弁護士に依頼するとき、気になるのが費用だ。弁護士費用を理解しないまま依頼すると、後で弁護士ともトラブルになりかねない。第4回は、依頼者が戸惑うことが多い弁護士費用について解説する。

弁護士費用の高低は
弁護士の考え方次第

 離婚裁判を考えている人が法律事務所を訪ねたところ、弁護士から「着手金は31万5000円」と言われた。その額が高いのか安いのかわからなくて、別の事務所を訪れたら、「着手金は52万5000円」だった。さらに別の事務所に行ったら、「着手金は26万2500円」と言われたそうである。

このように、複数の弁護士に弁護士費用を尋ねると、同じ「裁判」という解決策を採っているにもかかわらず、大きく異なることがよくある。

 弁護士費用の高低は、必ずしも実力差を示すわけでない点がやっかいだ。例えば、同種のトラブルを多く扱った弁護士は、専門性が高くなったとして高い額にすることもあるし、逆に手馴れて素早くできるから安い額にすることもある。

 数年前までは弁護士会が「弁護士報酬基準」を定めていたが、現在は各弁護士が定めている。どういう報酬基準にするかは、弁護士の考え方次第なのだ。

 そして、報酬基準はあくまで基準という“枠”を示しているにすぎない。例えば、事案の難易度、相手方が争うか、弁護士にどれくらい労力がかかるか、あなたがどれくらいの「経済的利益」を得るかなどに応じて、弁護士費用は決まってくる。

 これは、オーダーメイドでトラブルを解決するため、一概に弁護士費用を提示することができないという事情もある。この点において、定型的な業務が比較的多く、分かりやすい費用を提示できる税理士等とは、かなり異なる。

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こんなに変わった!弁護士選びと法律の新常識

出来れば弁護士の世話にはなりたくない。そう思っている人が大半だろう。だが、トラブルや災いは突然、襲ってくる。一生涯、無縁でいられる保証もない。

その弁護士を取り巻く環境はここ数年、大きく変わった。司法制度改革によって競争が激化。新しいタイプの弁護士も続々登場している。サービス業としての意識も徐々に高まってはいるが、それでもまだ敷居の高い存在である。自分と相性があう弁護士を見つけるにはどうしたらいいのか、料金はどのくらいかかるのか、仕事を依頼したのに何の連絡もない……。そんな悩みを抱えている人も少なくないだろう。

このコーナーでは、新司法制度で揺れる弁護士業界の現状、自分に合った弁護士の見つけ方、いざというときに知っていると得する法律の基礎知識などを取り上げる。

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