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年収1000万円、貯金も1500万円あるという夫妻から「年子の子どもたちに中学受験させたい」と相談を受けた筆者。「収入は少ないほうだと思わないし、生活にゆとりがあるから大丈夫」と言われるので、改めて家計の状況をチェックしてみることに。子どもたち2人を私立に行かせたらいくらかかるのか?その答えは……。(家計再生コンサルタント 横山光昭)

中学受験にはメリットが多い

 コロナ禍がきっかけかどうかはわかりませんが、最近、お子さんに「中学受験」をさせたいというご家庭が増えています。高校、大学までエスカレーター式だと、学生時代は好きなことをさせられるからという人もいますし、私立はコロナ禍のような事態になっても対応がしっかりしている、グローバルな視点で教育が受けられるなど、メリットを話される方が多い印象です。

 教育費の無償化が徐々に広がっていますが、小学生、中学生は義務教育であるというところから、無償化の対象外。私立学校に通うとなれば、その学費は自己負担しなくてはなりません。かけないで済む学費でもあるため、私立に行くと決めるならば、きちんと準備して臨みたいところ。そこを意識しているご家庭ももちろんあるのですが、中には先のことを考えないまま、行き当たりばったりの発想で受験を決めるご家庭もあります。