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葬儀業界で大型買収劇が密かに成立
探られたくない「二重価格問題」

週刊ダイヤモンド編集部
2013年2月4日
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 葬儀業界を震撼させる買収劇が密かに成立したことが、週刊ダイヤモンド編集部の取材で分かった。買収されたのは、事業開始からわずか3年で葬儀業界4位の葬儀施行件数(年間)を獲得した「小さなお葬式」ブランドのユニクエスト・オンライン。買収したのは、売上高で業界2位のアルファクラブグループだ。

 買収契約が締結されたのは1月18日。買収金額は10数億円と見られる。買収されたユニクエスト・オンラインの田中智也社長は近く退任し、同社が展開するリフォーム事業を切り出して、その経営に専念するという。

 業界大手間の買収劇にもかかわらず公式な発表がないのは、その裏に顧客騙しととらえられかねない「二重価格問題」が潜んでいるからだと業界関係者たちはみる。

 両社のビジネスモデルは水と油。小さなお葬式は、低価格で追加料金のない明朗会計を売りに全国展開している。一部地域を除き、火葬式なら17万8000円(食事、返礼品を除く)、一般的な家族葬であれば49万8000円(同)と、一般的な葬儀の価格よりも安価だ。葬儀は簡素でいいという時流に乗って急成長し、直近1年間の葬儀施行件数は1万件を超える。「低価格・追加料金なし」というビジネスモデルではダントツのトップ企業で2012年7月期の売上高は40億円、経常利益は2億円弱を稼いでいる。

 一方のアルファクラブは老舗の葬儀会社。関東から東北を営業エリアとし、主に「さがみ典礼」ブランドで営業している。葬儀業界では広く活用されている互助会システムを採用しており、利用者をあらかじめ募集して、葬儀費用を前払い式で積み立ててもらう。その積立金の一部を葬儀会館建設に使えるため、豪華な葬儀会館が売りだ。ただし葬儀費用は高額になりがちで、費用の内訳は分かりにくい。週刊ダイヤモンド1月19日号「カネをかけずに納得の寺・墓・葬儀特集」の覆面調査では、30人規模の葬儀に対する提案金額が大手4社中で最も高い188万円(食事、返礼品込み)だった。

 アルファクラブにすれば、昨今の葬儀の低価格化は面白くないはず。そこで低価格化の急先鋒である小さなお葬式を取り込み、最終的には潰してしまうのではないかと業界で囁かれているのだ。

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