ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

耳鼻科でなじみの花粉症薬が
大衆薬として続々登場

週刊ダイヤモンド編集部
2013年2月5日
2月からは医療用医薬品の鼻炎薬「ジルテック」の大衆薬が薬局・薬店で買える

 花粉症治療薬をめぐる薬局・薬店での販売商戦が激しさを増す。今年の花粉シーズンから、耳鼻科などの医療機関で長年処方されてきた鼻炎用内服薬(抗アレルギー薬)が続々と大衆薬へ転用され、処方箋なしでも薬局・薬店で購入できるようになったのである。

 転用ラッシュの火ぶたを切ったのは2011年10月にエスエス製薬が大衆薬として発売した「アレジオン10」。続いて12年11月に久光製薬が医療用医薬品「アレグラ」を大衆薬に転用して「アレグラFX」を発売した。

 さらに今年2月1日、医療用医薬品「ジルテック」を大衆薬に転用してグラクソ・スミスクラインが「コンタック鼻炎Z」、佐藤製薬が「ストナリニZ」をそれぞれ発売した。

 これらの抗アレルギー薬は抗ヒスタミン薬の中で“第2世代”と呼ばれるもの。その多くは古い世代の薬に比べて眠くなりにくく、1日1回の服用で済むといった特徴を持つ(アレグラFXの場合、1日2回の服用)。

 医療用医薬品を大衆薬に転用すると「第1類医薬品」に分類され、薬剤師による対面販売が義務付けられる。このため、販売機会の損失につながりやすく、「値崩れはしにくいが、大量には売れない」(製薬会社幹部)というのが業界の常識だった。

 しかし、抗アレルギー薬に限ってはその常識が打ち破られた。昨年3月の花粉シーズンピーク時に「アレジオン10」の鼻炎薬市場シェアは14.5%に達し、大正製薬の「パブロンシリーズ」に次ぐ、2位に躍り出た。

 鼻水や鼻づまりを治す抗アレルギー薬は利用者が効果を実感しやすく、大衆薬向きともいえる。

 10年1月から12年末までに医療用医薬品から大衆薬へ転用された17の薬のうち、九つが抗アレルギー薬。大衆薬への転用が検討されている抗アレルギー薬はまだまだあり、今後も店頭のラインアップが増えていくはずだ。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 山本猛嗣)

週刊ダイヤモンド

今週の週刊ダイヤモンド

2015年8月1日号 定価710円(税込)

仕事に、遊びに、使える!プロが選ぶ ベストホテル

専門家33人が厳選!麗しのベストホテル

【特集2】
日本板硝子 “否応なき構造改革”の全内幕

【特集3】
成長頼み! 財政再建の限界

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

関連記事
スペシャル・インフォメーション

経営課題解決まとめ企業経営・組織マネジメントに役立つ記事をテーマごとにセレクトしました

クチコミ・コメント

特集

経営課題解決まとめテーマ別に記事をセレクト

注目のトピックス

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧