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心がスーッと軽くなる! いやな気持ちを「手放す」技術
【第3回】 2013年2月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
カナン

物事をありのまま見れば、
悲しみが「誤解」だと気づく

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愛する人を失ったり、信頼している人に裏切られるなどして、悲しみを感じるときがあります。その記憶に長く苦しめられることもあるでしょう。気づいて欲しいのは、悲しみを感じたときに受け入れるべきなのは、私たちの心の習性だという点です。悲しみを受け入れるとは、「執着と欲望が悲しんでいる原因だという事実を理解し、間違った認識に気づく」ことに他ならないのです。

悲しみの誤解をとく

 生きていれば誰もが、愛する人や大事なものを失うことがあります。その記憶に長いあいだ苦しむことも珍しいことではありません。

 中には、悲しみを忘れたくないという人もいるかもしれませんが、手放すことができたらと願っている人は多いはずです。

悲しみを快楽で紛らわせることはできません。なぜなら、快楽と苦痛は同じものだからです。

 たとえば、孤独感を埋めるためにペットを飼ったとしても、そのペットが死んでしまったら、再び孤独感を味わうことになります。寂しさを忘れるためにお酒を飲んでも、酔いが醒めれば寂しさとともに虚しさと二日酔いまで味わうことになります。

 悲しみは、疲労感、うつ、絶望などをもたらすだけでなく、喉のつかえ、手足の震え、呼吸の乱れなどのつらい症状も引き起こします。そのために人とのコミュニケーションがうまくとれなくなったり、仕事ができなくなることもあります。

 もし、それほどまでに私たちを苦しめる悲しみが、すべて誤解だと言ったら、乱暴すぎるでしょうか?

 悲しみには、病気や空腹など、自分自身の心と身体に起因するもの、そして争いや別れなど、周囲の人やものごとによるもの、さらに地震や洪水など、自然現象によるものがあります。『ヨガ・スートラ』は、これらの直接的な原因と共に、私たちが苦しみを引き寄せる心の要因として、「優柔不断」「不注意」「怠惰」「誤解」「不安定」などを挙げています。

 ふつう私たちは、優柔不断や不注意のために悲しみを抱えることになるとは考えませんね。悲しいできごとについて、悲しむのは当然だと思っています。けれども、そのような心の認識こそが、実は誤解なのです。

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カナン [インド中央政府公認ヨガ教師]
インド中央政府公認ヨガ教師。インド政府機関BSS認定アーユルヴェーダ・セラピスト。インターナショナル・ヨガ・アカデミー認定ヨガ教師。シヴァナンダ・ヨガ・アシュラム認定ヨガ・アーチャリヤ(マスター)。ヨガ・ヴィディヤ・アシュラム認定ヴィディヤ・シュリ(指導者)。2001年より、ヨガ教育機関サットグル・ヨガ・アシュラムで修行を積む。数々のヨガ競技会での優勝・受賞歴を持ち、審査員としても招聘される。2009年より、大手町・丸の内・有楽町エリア全体をキャンパスとする市民大学『丸の内朝大学』講師。Yoga with Kannan(http://www.kannanyoga.com/)主宰。インド、日本を拠点に、ヨガ・スクール、高等学校、テレビ番組等にてヨガ指導に携わる。


心がスーッと軽くなる! いやな気持ちを「手放す」技術

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「心がスーッと軽くなる! いやな気持ちを「手放す」技術」

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