注目テーマをメッタ斬り! “人気株”の勝者・敗者#18Photo:Yuichiro Chino/gettyimages

世界的な市場拡大が予測される「FA(ファクトリーオートメーション)」や、領域の近い「省人化」関連として、ダイフク、ファナック、キーエンス、安川電機、FUJI、サトーホールディングス、DMG森精機の7銘柄をピックアップ。『注目テーマをメッタ斬り! “人気株”の勝者・敗者』(全18回)の最終回では、業績の推移などをたどりながら、各社の有望度を判定。“中国リスク”にさらされる人気株が入り交じる同業界において、地味でもキラリと光るいぶし銀銘柄の存在が判明した。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

FA・省人化が株式市場で脚光
伸びしろが大きい三つの理由

 世界的な労働力不足や人件費高騰が問題化する中、工場を自動化する「FA(ファクトリーオートメーション)」や「省人化」というテーマが株式市場で脚光を浴びている。

 この分野を担当するSMBC日興証券の谷中聡アナリストは、大きく三つの理由から、FA・省人化関連市場は今後も十分に伸びしろが期待できるとみる。

 一つ目に、世界の国・地域によってはこの先も労働人口が減っていくこと。特に日本では、800万人超いる「団塊の世代」が全員75歳以上の後期高齢者となり、超高齢化社会を迎える「2025年問題」が待ち受ける。人手不足の深刻化が懸念され、限られた人員でも生産に支障を来さない体制の構築が課題となっている。

 二つ目に、グローバルに人件費が上昇し始めている中で、コスト抑制が行えること。特に、最近では「世界の工場」とうたわれ、安価な生産国の代表格だったはずの中国でも人件費が高まっている。米中争いの政治的リスクを背景としたサプライチェーン再構築の動きも強まっており、省人化のニーズが増加しているのだ。

 最後に、労働力の最適化につながること。すなわち、付加価値が低い単純な組み立て作業などをできるだけロボットに任せることで、従業員には別の仕事をしてもらいやすくなる。このほか、ヒューマンエラーを防いだり、作業効率を改善したりできるメリットもあるのだ。

 次ページでは、そのように世界的な市場拡大が予測されるFAや、領域の近い省人化関連の銘柄として、ダイフク、ファナック、キーエンス、安川電機、FUJI、サトーホールディングス、DMG森精機の7社に着目。“中国リスク”にさらされる人気株が入り交じる同業界で各社の有望度を判定すると、地味でもキラリと光るいぶし銀銘柄の存在が浮かび上がってきた。