大学 地殻変動#17Photo:PIXTA

高校で必須科目になった「探究学習」は、大学受験の推薦入試と相性がいい。推薦入試が行われる「年内入試」に強い学校という視点を持てば、幅広い中高受験先選びができる。特集『大学 地殻変動』(全21回)の#17では、「年内入試に強い首都圏の高校リスト」を作成した。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史、ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

勉強嫌いでも地頭が良ければ
年内入試に強い学校で伸び伸びと

 2023年度に東京大学に推薦(学校推薦型選抜)で2人以上合格者を出した高校や中高一貫校は、次の通り。中高受験で第1志望先に挙がる超進学校がずらりと並ぶ(データ提供:大学通信)。

 小石川中等教育学校(東京)、早稲田(東京)、灘(兵庫県)、立命館慶祥(北海道)、八戸(青森)、秋田(秋田)、県立千葉(千葉)、筑波大学附属駒場(東京)、日比谷(東京)、麻布(東京)、広尾学園(東京)、渋谷教育学園渋谷(東京)、聖光学院(神奈川)、金沢泉丘(石川)、藤島(福井)、岐阜(岐阜)、神戸大学附属中等教育学校(兵庫)、広島(広島)。

 これらの学校は大学受験において、一般選抜入試に強いばかりでなく、推薦で選抜される「年内入試」に強い生徒がいる。こうした特定の分野で突出した生徒と席を並べるというのは刺激的だろう。

 年内入試には、自己推薦で受ける総合型選抜、高校からの推薦で受ける学校推薦型選抜、付属・系列校からの内部推薦などがある。一般選抜が年明けに実施されるのに対し、これらの推薦入試は年内に行われるため「年内入試」と呼ばれる。

 超進学校に入るのは簡単ではない。であれば、年内入試に強い学校という視点を持てば、もっと幅広い中高受験先選びができるだろう。勉強嫌いでも地頭が良ければ、超進学校への進学だけにこだわらず、年内入試に強い学校で伸び伸びと育てて、大学受験は年内入試で勝負するという選択肢もあるというわけだ。

 そこでダイヤモンド編集部では、教育業界に携わる専門家たちに「年内入試に強い高校はどこか」を問い、「年内入試に強い高校リスト」を作成。次ページでは、首都圏編のリストを掲載する。