大学 地殻変動#5Photo by Masami Usui

学習院大学と学習院女子大学が統合すると、「学習院女子大に入学して、学習院大を卒業する」という学生が一時的に出てくる。その“お得期間”は?また統合後、“女の園”にあるキャンパスはどうなるのか。特集『大学 地殻変動』(全21回)の#5では、耀英一・学習院院長のインタビュー後編をお届けする。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史、ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

学習院大のキャンパスに集約?
“女の園”にそのまま残る?

 2027年に創立150周年を迎える学習院。この節目に、学校法人学習院は学習院大学と学習院女子大学を統合することを決めた。耀英一・学習院院長が統合発表後、初めてインタビューに姿を現し、統合の経緯を語った(詳細は本特集#4『学習院が女子大を統合「10年前から将来計画を考えていた」学習院院長がメディアに初激白!』参照)。

 統合の詳細はまだ決まっていないながらも、この発表に世間は興味津々。中でも関心が集まっているのは、キャンパス移転の有無、そして受験生にとっての損得だ。

 まず、キャンパスについて、耀院長に尋ねた。学習院大のキャンパスはJR山手線の目白駅前。学習院女子大はそこから徒歩十数分~20分の東京都新宿区戸山で、学習院女子中・高等科と同じ敷地にある。学習院女子大の国際文化交流学部は統合後、学習院大の目白キャンパスへ移転するのか。それとも“女の園”の戸山キャンパスにそのまま残るのか。

◇ ◇ ◇

――統合後、目白のキャンパスに集約しますか。