富裕層がこっそり教える 狙い目&穴場 運用術#10Photo:PIXTA

個人投資家でもインターネット証券で気軽に社債や国債投資ができる環境が整いつつある。金利上昇を背景に、いまや利回りが5%を超える債券銘柄も珍しくなくなった。しかし、実際のところ、どんな銘柄に注目すればよいのか。国債の中でも狙い目は?社債で押さえておくべき業種は?特集『富裕層がこっそり教える 狙い目&穴場 運用術』(全16回)の#10では、プロのアドバイザーに、ネット証券で購入できるお薦めの債券を4パターンに分類して厳選してもらった。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

「週刊ダイヤモンド」2023年11月11日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

ネット証券でも買える
お薦めの債券銘柄は?

 これまで個人投資家にあまり浸透していなかった債券だが、楽天証券が「債券マルシェ」をスタートしたように、インターネット証券などで個人投資家が気軽に債券投資できる環境が整いつつある。

 加えて、直近では近年まれにみる高水準の利回りを記録。例えば、米国債10年物の利回りは一時5%を突破したほか、ドル建ての社債でも、いまや5~6%という銘柄は珍しくない。債券投資を考える人にとっては、非常に“おいしい”タイミングが訪れているといえるのだ。

 しかし、一口に債券といっても、発行体から年限、利率といった細かい条件がそれぞれバラバラで、どんな銘柄を選べばいいのか迷う人も多いだろう。実際のところ、投資先として有力なのはどのような銘柄なのだろうか。

 そこで今回、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)でシニア向け投資などに詳しいリーファスの西崎努社長に、ネット証券で購入できるお薦めの債券銘柄をパターン別に厳選してもらった。

 次ページで、「米国債」「高利回り社債」「金融機関債」「劣後債」のそれぞれのジャンルで、注目の計19銘柄を一挙公開する。すべて楽天証券やSBI証券など、利用者が多いネット証券で購入できる債券だ。このリストを基に、債券投資のポイントをぜひ押さえてほしい。