頭の後ろで手を組み目を閉じるビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

早いもので、もう12月です。新入社員が入社して8カ月ということになります。新人たちも多様な経験を積んできたでしょう。順調に成長している者もいれば、困難や人間関係の壁に直面し、仕事に影響が出ている者もいるかもしれません。今回は、配属が思い通りではなくへこんでいる、チームに溶け込めない、電話に出ない、商談などでうまく話せないといった新人たちに焦点を当て、どう向き合うべきかを考えます。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)

希望と異なる配属でくさっている新人にはどう対処すべき?

 人事部は採用計画に沿って、苦労しながらも新人を採用し、研修を通じて彼らを育てます。配属会議を経て、研修後、新人は各部署に配属されます。多くの企業では、配属前に新人の適性を見たり、希望を聞いたりするプロセスがありますが、ビジネス上の都合で全ての希望がかなうわけではありません。

 希望と異なる部署に配属された新人は、期待外れに感じることもあります。その結果、会社に対する不満が募り、最悪の場合、退職を考えることも。特に同期が希望通りの部署にいて、自身の成功体験ややりがいなどを語られたりすると、「自分だけが不幸だ」「ガッカリだ」「職場ガチャで外れた」といった感情が強くなることもあります。

 こうした新人に対しては、現在の仕事で得られるスキルや経験が将来どのように役立つのかを、具体的に示してあげることが大切です。

 例えば、営業を希望していた人が事務の仕事に就いた場合、事務業務で正確な作業や効率的なプロセス管理が身に付けば、それは、営業職にとっても非常に重要なスキルとなります。また、伝票に書いてある商品についても、単に記号として覚えるのではなく、その機能や仕様を自分なりに学ぶことはできるはずです。そうして身に付けた商品知識は、将来営業職に就いた際にも役立つでしょう。熱意が強ければ、異動のチャンスが巡ってくるかもしれません。