自分のタイプについて検索してみると…
ブームの奥に垣間見た“闇”

 Webの検索窓に自分のタイプ4文字を入力すると、続けて「頭おかしい」「殺意の目」などのワードが提案されるのだ。クリックすると「学校の友人が○○○○なのですが、○○○○って性格悪いですよね?」というQ&Aサイトのページが上位に表示される。この中では回答者も質問者に同調し、特定のタイプを一方的にこき下ろしていた。

 さらには「嫌われランキング」「社会不適合はどれ」などの“解説ブログ”も出てくる。ソース不明の言説を誇張するアクセス数稼ぎのブログで、大人が読めば極めて信頼度が低い内容であることは明らかだった。

 しかしこれらの情報を積極的に求めるのは、学生など若い世代なのだ。まだ狭く閉じた人間関係の中で、個人名を出さずに他者を傷つける、便利なラベルとして悪用される。しかも匿名の大人がそれに群がり助長する。「しょせんブーム」と当初は軽く考えていた筆者は、これを目の当たりにして思いのほかショックを受けた。

 この体験を通じ、日本MBTI協会が「MBTI診断テスト」を受けた人々に対して熱量の高い注意喚起をした意味をようやく理解した。

「そもそも公式のMBTIは、診断ツールでも性格テストでも、ましてや適性検査でもありません」(日本MBTI協会)