性格診断は、MBTIとは似て非なるもの
~「公式のMBTI」とは?

“MBTI”への関心の高まりについて、同協会は以下のように語る。

「日本で一気にMBTIの名が広まったのは、ユング心理学に精通していた韓国のアーティストが自己理解を共に深めようというコンテンツを配信したことから始まったものですが、単に表象的なブームで広まっているだけではないと考えています。不確実性が高い現代社会において、世界規格の心理検査を基に自分をしっかりと理解しておきたいという衝動の表れなのだと思います」(日本MBTI協会)

 特に、日本で受け入れられている背景については、「日本人は『自分のことを知ろう』というよりも『他者理解や協調を重視しよう』という文化を持ちますが、現代は多種多様な課題にぶつかり、誰も正解を持っていない時代。自分という軸がないと、路頭に迷う感覚になるのではないかと思います」(日本MBTI協会)としている。しかし、なぜ現在のような混同が起こってしまったのだろうか。

「当初多くの人がMBTIと勘違いした16Personalitiesは、『ビッグファイブ』という全く異なる理論がベースとなっています。MBTIが開発した『ISTJ』や『ENFP』などと同じ表記方法を用いているので、誤解されてしまったのは致し方ありませんが、MBTIとは似て非なるものです」(日本MBTI協会)

 アルファベット4文字の指標が同じであったために、MBTIと16Personalitiesは混同されたのだ。さらに公式(フォーマルアセスメント)のMBTIは本来「100%受検者利益のために開発された心理検査」であり、「倫理的な普及を最重要視する」と説明。日本には現在延べ1500人の「MBTI認定ユーザー」がいるとして、次のように呼びかけている。

「MBTIは『○○○○タイプの人はこんな行動・こんな態度を取る』など、人の性格を決め付け、型にはめることは一切するものではありません。複雑で多様性のある個人を1つの型に押し込むのはむしろ倫理違反とされます。

 国際規格の専門家訓練を受け、試験に合格した有資格者(MBTI認定ユーザー)の支援の下で、MBTIの質問紙に回答して得られた結果を基に、時間をかけて検証するプロセスを体験して初めて自分というものを知っていくメソッドです。ぜひ公式な日本版MBTIを受検し、自分の軸を見いだしていただけたらと願ってやみません」(日本MBTI協会)