ジョエル・ロブションで働くということ

「パリも恵比寿も、ジョエル・ロブションの門戸はいつも、働き手へ開かれている。常に募集しているが、プロとして求められるレベルは高い。それはお店側が求めているのではなく、お客さまが期待していることだ。われわれは、お皿の中にロブション氏のエスプリが詰まっている料理を作っている」と関谷氏は話す。

関谷健一朗氏の料理(写真提供:フォーシーズ、シャトーレストラン ジョエル・ロブション)関谷健一朗氏の料理 写真提供:フォーシーズ、シャトーレストラン ジョエル・ロブション拡大画像表示
関谷健一朗氏の料理(写真提供:フォーシーズ、シャトーレストラン ジョエル・ロブション)関谷健一朗氏の料理 写真提供:フォーシーズ、シャトーレストラン ジョエル・ロブション拡大画像表示

 インタビューは、昼の営業が終わる落ち着いた時間帯に行われた。お帰りになるお客さまに失礼のないよう、インタビューに同席した広報担当者とバックヤードを通り部屋に向かった。

 その時、調理場近くには、まだコックコート姿も初々しい若い料理人たちが働く姿を何人も見かけた。彼ら彼女らの忙しく働く姿が、若き日の関谷氏に重ねて映った……といったら感傷的過ぎるだろうか。

 関谷氏は今後、料理の世界に身を投じた若者の道しるべや目標になるだけでなく、日本のフランス料理業界のトップランナーとして、さらなる注目を浴びる存在になるはずだ。その動向はすぐに報じられるだろうし、その一挙手一投足が日本の料理界に影響を与え、世界へ発信されることになるだろう。

 これから、私たちにどのような1皿の景色を見せてくれるのか。新たな料理で感動を生み出し、終わりなき旅路を走り続けてくれるはずだ。

 次ページでは、ここでは収めきれなかった関谷氏の芸術的な皿の数々と、プロフィールを改めて紹介する。

→前編:フランス料理界「最高峰の称号」を外国人で初受章!“超難関審査”の舞台裏を関谷シェフが明かす