「必ず効果は出る」

「握力が高いほど死亡率が低い」筋肉が健康に大事なワケ今回転載した『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』〈左〉と、朽木誠一郎さんの最新刊『健康診断で「運動してますか?」と言われたら最初に読む本』(いずれもKADOKAWA)

 正しい筋トレの方法を知り、これで自分も見事な肉体に……。しかし、ダイエットがひととおり成功しても、理想の体にはまだまだ遠いです。

 具体的には、僕は大胸筋が発達しやすいので胸の周りが大きくなりやすいのですが、そうすると相対的に腕が細く見えてしまいます。釣り合うように腕を鍛えてきましたが、2年かかってようやく太くなってきたかな、というくらい。やはり「理想の体を作る」のは簡単ではありません。

 そんな悩みを打ち明けると、谷本先生は「才能が関係しないものはこの世にありませんから」とバッサリ。筋肉を大きくするホルモンの応答性や筋細胞の数など「筋肉のつきやすさには個人差が大きい」と言います。

 ただし、谷本先生はこう続けます。

 しかし、適切な筋トレをして筋肉がつかない人はいません。筋トレに限らず、差があるのは当然ですが、適切な方法でおこなえば“必ず”効果は出る。筋トレは強さや体型など、効果が目に見えて表れやすいのがいいところです。

 トレーニングの結果がすぐに出るかどうかは、才能に左右される。でも、正しい方法で続ければ効果は絶対に出る。それを知っていれば、結果に表れにくい時期も、がんばれるのではないでしょうか。

「どんな体にしたいかを考えて、狙った筋肉を鍛え、理想に近づけてください」と、ダイエッターにもエールを送ってくれました。