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ミドルマネジャーのための「不機嫌な職場」改革講座

「戦略なき成果要求」で疲弊する職場
ビジョンを“五感”で感じれば部下は動く

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],重光直之 [(株)ジェイフィール取締役]
【第8回】 2009年10月28日
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 「トップがビジョンも戦略も示さないのに、目標の必達だけは厳しく問われるんですよ」

 「具体的なことと言えば、コストダウンしか言わないし・・・・・・」

 こんな不満をミドルマネジャーの方々から聞く機会がたくさんあります。上期の締めを経て下期へスタートを切ったものの、「現場の意気はまるで上がっていない」という事態に陥っていませんか?

 組織を預かるマネジャーはもちろんですが、部下たちも同じ気持ちではないでしょうか。ひょっとすると、「上司は何も指示してくれない」と、あなたに対しても不満を募らせているかもしれません。

 今は、就職・転職市場も冷え切っているので、表面的には離職率が低下しているものの、潜在的な転職希望者は声を潜めているだけとも言えます。ビジョンがない企業は、優秀な人材を繋ぎとめることができなくなるかもしれません。

 “ビジョン”は、環境が厳しい中でも頑張る勇気を出してくれる、底知れない力を持っているものです。では、そもそも、“ビジョン”とは誰が示すものでしょうか。またどうやって示すものなのでしょうか。

 今回は、「ミドルマネジャーとビジョンの関係」について、一緒に考えてみましょう。

経営者は現場のビジョン
までは考えてくれない

 欧米では、「会社のビジョンや戦略は経営トップが策定して示すもの」という考えが一般的です。しかし実際には、第一線の現場でも様々な状況に応じたビジョンや戦略を持つことが求められます。それを経営トップが示すことができないのは、明らかでしょう。

 経営学の権威であるヘンリー・ミンツバーグ教授は、「ミドルアウト」という言葉でミドルマネジャーの重要性を説いています(『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー』11月号掲載「コミュニティシップ経営論」参照)。

 「あなたの部門のビジョンは何ですか?」

 ミドルの皆さんは、この問いにどう答えるでしょうか。

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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
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重光直之 [(株)ジェイフィール取締役]

株式会社ニイタカ、社団法人日本能率協会を経て現在に至る。ヘンリー・ミンツバーグ教授との出会いを機に、ミドルマネジャーを元気にする「リフレクション・ラウンドテーブル」を日本に導入し、プログラム開発とファシリテーターを担当。「感じる研修エンジニアリング」の普及にも力を入れ、スキット研修、演出家を招いての役作り研修など、多彩に展開中。

ホームページ:http://www.j-feel.jp(日本語)

 


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職場のコミュニケーションが崩壊し、社員の対立や生産性の低下に悩むミドルマネジャーが急増しています。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者と「ミドル再生」を専門とする同僚が、管理職が不機嫌な職場を改革するための知恵を徹底指南します。

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