耳をふさぐビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事に関して多くの人が悩むのが、職場の人間関係だ。「職場の嫌な人」にはいろいろなタイプがいるが、中でも気を付けたいのが、「人が良さそうに見えるけど要注意な人」だ。こうしたタイプの人に対して、どう対処すればいいのだろうか。『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術』の著者が解説する。(弁護士 後藤千絵)

人が良さそうでも
要注意な人の特徴とは?

「親身になって話を聞いてくれたので信頼して悩みを相談したら、社内中に悪いうわさを流されていた!」とか、「穏やかで話の分かる良い上司だと思っていたら、上司と反対の意見を言った途端、罵倒された!」といった話は少なくありません。

 同じような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 一見、“人が良さそう”でも、注意して付き合った方がいい人、信用してはいけない人は存在します。

 私は兵庫県西宮市で法律事務所を経営する弁護士で、年間で平均300件程度の法律相談を受けています。

 弁護士をしていると、図らずも人の裏の顔を知ってしまうことがあります。私自身も、信頼していた人物から手ひどい裏切りにあったこともあり、信用してはいけない人の特徴をある程度判別できるようになりました。

 今回は、そのような人の特徴を具体例とともにご紹介したいと思います。

「隠れ自己中タイプ」の
見分け方

 まず、職場で信用してはいけない人とは具体的にどんな人かと言うと、それはずばり「隠れ自己中タイプ」です。

「自分だけ良ければ他人はどうでもいいと考えている人」、いわゆる自己中タイプは最も警戒すべき人たちであり、そういう人は平気で他人に責任を転嫁しますので、近くにいると実害を被る可能性大です。

 分かりやすい俺様タイプなら、あらかじめ必要以上に関わるのを避けるなど“自衛”も可能です。一方で、一見人が良さそうに見える「隠れ自己中タイプ」は見分けづらく、いつの間にか近づきすぎてしまいがちなので特に注意が必要なのです。

 では、「隠れ自己中タイプ」をどう見分ければいいのでしょうか。