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ピカソの秘密
【第10回】 2013年4月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

お金は「手段」であり「最終目的」でもある。
だから人は、お金の先に自由と可能性を見出す
ゲスト:小幡績・慶応義塾大学ビジネススクール准教授[前編]

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普段、私たちは特に意識せず利用しているが、改めて考えてみると「お金」は神秘的な魅力を秘めています。いったい、その本質とは何なのでしょうか?『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』著者・山口揚平さんの対談シリーズ第3弾は、『リフレはヤバい』の著者で慶應義塾大学ビジネススクール准教授の小幡績さん。職歴も考え方も異なるふたりが、大いに語り合ってくれました。

本を書くという行為は究極の自己愛である!?

山口揚平(以下、山口) 小幡先生の新刊『リフレはヤバい』を拝読させていただきましたが、アベノミクスに関して僕もまったく同意見です。売れ行きも好調だそうですね。

小幡績(おばた・せき)プロフィル 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶応義塾大学ビジネススクール)准教授。1967年生まれ。92年東京大学経済学部卒、大蔵省(現財務省)入省、99年退職。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。2003年より現職。『すべての経済はバブルに通じる』(光文社)、近著『リフレはヤバい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。

小幡績(以下、小幡)いやいや、全然ダメだよ。表紙からして、山口さんが書いた本とは大きな違いだ。本屋にこの2冊が並んでいれば、特に若い女性なんて山口さんが書いたほうを選ぶに決まっているよ(笑)。

山口 一方で、安倍政権のブレーンとして従来の日銀の政策を批判しているリフレ派、浜田宏一先生の著書『アメリカは日本経済の復活を知っている』も売れているようですが、そのことについてはどう思われますか?

小幡 実は僕、あの本の書評を書いたんだよね。あの本が売れたのは、要するに“ジャケ買い”だったんだろうって。

山口 ああ、横向きで腕組みして立っていて、恰幅のよさがひときわ印象的な表紙の写真のことですね(笑)。でも、小幡先生の本の表紙もインパクトがありますよ。

小幡 目につくことは確かだけど、白黒で何だか葬式みたいなトーンだよ。

 ところで、そもそも本を書くという行為は、山口さんにとってどういう位置づけなのかな?消費?それとも投資なの?

山口 書くという行為自体は、すでに自分の頭の中で整理されていることを綴るだけなので、特に面白みは感じません。僕の考えが世の中に伝わらなければ意味がないので、そのために書いているといった感覚ですね。僕の場合は、より多くの人に読んでもらえることに価値を感じて本を書いているんです。

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山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論。著書に『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社)』『企業分析力養成講座(日本実業出版社)』『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか(アスキー・メディアワークス)』。
ブルーマーリンパートナーズ 公式サイト http://www.bluemarl.in/
Twitterアカウント http://twitter.com/yamaguchiyohei

 


ピカソの秘密

将来の「正解」が見通せない今、誰もが、ぼんやりとした不安を抱えています。その大きな原因は「変化が重なり、先が読めないこと」。なかでも、グローバル化やIT化によって最も変化したもののひとつが、金融、「お金」のあり方です。本連載では、「お金」の変化を整理し、これからの世の中で幸せをつかみ、経済的に生き抜いていくための考え方や行動様式について、先達?ピカソにも倣いながら紹介していきます。

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