FXの相場分析はどうやったらいいのか。著者が実際にトレードで使っている4つの基本チャートとその使い方を紹介。『FXで月100万円稼ぐ私の方法』著者が語る、「元手30万円から始める、ふつうの主婦のFX投資法」第3回目です。(イラスト・関口紀子)
基本は「テクニカル分析」で
FXのトレードを行うには、相場の分析が重要です。分析の手法には、大きく分けてファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。
「ファンダメンタルズ」というのは、政策金利や失業率、経済成長率などそれぞれの国の経済の基本的な状態を示す指標のことです。そうした指標の変化や、指標に影響を与える政治、経済の動きをもとに相場の先行きを判断するのが「ファンダメンタルズ分析」です。最近だと、日銀の総裁が代わって金融緩和をより強力に進めることになるから、円安が進むのではないかといった話がありますが、これなどがファンダメンタルズ分析の典型的な例です。
一方、「テクニカル」とは、相場の値動きそのものを分析することです。取引価格は常に動いていて、リアルタイムで追いかけているだけではどちらの方向へ進みそうなのか、簡単には判断できません。そこで、一定期間の取引価格の変動を目に見える形にしたのがチャートです。チャートを使って値動きの規則性や傾向に注目し、相場の先行きを予想しようというのがテクニカル分析です。
私のトレードでは「テクニカル分析」を重視し、「ファンダメンタル分析」はほとんど意識しません。むしろアメリカの失業率など重要な経済指標が発表される時は、為替相場が予想以上に大きく振れることがあるので、トレードはなるべく控えるようにしているくらいです。
外国為替の相場がなぜ、どのように動くのかは、専門家の話を聞いても、人によって違っていたりしてよく分かりません。いろいろな要素がからみあって、上がったり下がったりするのでしょう。でも、FXで儲けるには専門的な分析はあまり問題ではありません。要は、勝てばいいのです。
主婦やOL、サラリーマンのように為替相場を1日中見ているわけにはいかない個人投資家の場合、新聞や経済誌などを読んで経済の動向を勉強するより、相場そのものの動きに神経を集中するほうが効率的だと思います。