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「引きこもり」するオトナたち

お金がなくなったら死を見据えることに…
家族・世間に放置された40代男性の絶望

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第151回】

 この日は、以前の記事(『引きこもり8000人以上と推計した横浜市の初調査が「残念」な理由』)で紹介した「横浜市子ども・若者実態調査」報告書をちょうど市役所に取りに行こうと思っていた。そこで、Aさんにも付き添ってもらったのだが、市の担当者に会うのは「不満が噴出しそうだから」と、近くで待っていてもらった。

 記事にあるように、横浜市が40歳以上の調査を同時に行わなかったために、「引きこもり」の実態が歪められたことをどう思うかと聞いた。

 「どうせケアするといっても、40歳以上や途中でこぼれ落ちた人たちは、線を引っ張られるというあきらめもあるんです。何事に対しても、そうやって考えちゃうんです」

当事者たちの切実な実情を
多くの人に知ってもらいたい

 Aさんの話を取り上げることには、正直言って迷いがあった。

 このように、お金がなく、生活保護も躊躇せざるを得ないような世の中で、当事者が追い込まれていく事態を重く受け止めている。また、Aさんだけではなく、多くの当事者たちが同じような思いをしている実情を皆に知ってもらいたいと思った。

 一方で、そういうAさんの中にあるモノに、授業料を払ってでも学びたがっている人たちは、たくさんいる。

 Aさんのような当事者の先生たちにお金が回る「ひきこもり大学」のような仕組みを当事者たちと一緒につくれないかと模索していて、いまは情報やアイデアを募っている。

>>続編お金がなくなったら死を見据える男性に大きな反響 数多く寄せられた共感とアドバイスの中身とは」を読む

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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